「開いたわ!!」
「やった!!」
「行くぞッ!!!」


 子供たちはデジモンを抱え、扉の向こうの光に向かって走り始める。


「ヤマトくん!」
「ああ!―俺達も行くぞ!!」


 ゲートへと飛び込む子供たちを尻目に、栞はただ一人残っていた彼をゲートの前で待っていた。帰るのならばみんな一緒で。


「せめてお前達だけでも!!地獄に道連れよおおお!!」
「カイザーネイル!!」


 赤き閃光がワーガルルモンの爪から放たれた。「ギャアアアアアア!!!」鋭い悲鳴が城内に響いて、最後のドクグモンが消滅した。城が斜めに傾く。もう長くはない。


「ありがとう、ツノモン!!」


 力を使い果たしたツノモンを抱きかかえ、ヤマトはゲートに向かって走る。そこには確かに、光が差し込んでいた。


「ヤマトくん、!!」


 そして差し出された手を掴む。閉じかかったゲートの中に、ヤマトと栞は飛び込んだ。「さあ行くぞ!!」最後の子供たちの背中も、ゲートの中へと消えて行った。振り返ることなど、しなかった。

 そして、世界が暗転していった。


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