「どうするんだ?それが…もし敵の罠だったら、」
「でも、ゲンナイさんみたいに味方かもしれないし…」
「見捨てるわけにもいかねぇだろ」
頭を一掻きして、太一は呟いた。重たいため息をつけば、光子郎は「そろそろのはずですが…」とパソコンを開いた。その時、ほとんどタイミングをはかったかのように、タケルのタグが黄色の輝きを発し、栞の体も同じように光り輝いた。
「わっ、」
「近いな」
今までの体験から行くと、こうなると紋章は近くにあるということが分かる。
「あー!!」
トコモンの愛らしい声が、響き渡る。子供たち全員の視線がそちらへと向く。
「タケル!こっち!あれだよ、紋章!!」
走るトコモンの後を追えば、壁に埋め込まれた文字が見えた。
「…『希望』」
誰にも聞こえないくらいのひっそりとした声で、栞は呟く。それはまさしく、タケルの紋章だった。タケルがタグを壁に向ければ、更に光を帯びた栞の体の中から何かが叫び、壁の中から紋章があらわれた。タグの中におさまった紋章を見て、タケルとトコモンは笑顔を浮かべた。
「残りの一つの紋章は、助けてくれた後に場所を教えてくれるそうです」
「…ね、ねえ、あれ」
いつもの如く、紋章が埋め込まれていた壁にぽっかりと穴が開く。ミミが紋章があった場所を指差すと、そこには洞窟のようなところがあった。太一たちがその中へと駆けこんだのを見送り、栞もその洞窟に一歩踏み入れた。そこには栞がアンドロモンのところで見たのと同じ文字が壁中に書かれてあった。
「間違いありません。アンドロモンの町や、ケンタルモンの遺跡で見たのと同じ文字です」
光子郎も見覚えがあるのか、パソコンの画面と見比べながら、奥へと進んでいく。
back next
ALICE+