午前3時の来訪者


「もう消灯時間だよー」

はーい と答えてくれた千代ちゃんはすでに布団に入り準備万端である。
ぐるりと周りを見渡すと遊がいない

「あれ?遊は?」
「あ、ほんとだ 戻ってきてませんね」
「また女の子に連れ回されてるのかな?」

「そのうち帰ってきますよ」
という千代ちゃんの言葉を信じ
どうせまだみんな寝ないだろうから帰って来たら鍵開けてあげよう と私も布団に入ることにした。









ガチャガチャとドアノブを回す音で目が覚める。
ガールズトークをしているうちにいつのまにか眠ってしまっていたようだ。
もしかして遊?と寝ぼけた頭で少し考え はーいと確認せずにドアを開けた


「堀ちゃん!?」
立っていた人物に寝ぼけていた頭が一気に覚醒する。

「こいつ男部屋で寝てたから引きずってきた
悪いなこんな時間に。誰も気付かなくて」
「ううん、わざわざありがとう」
「つーか名字今確認せずに鍵開けただろ」

ちゃんと確認してから鍵開けろよ と言われ みんな寝ているのに不用心だったと反省する

「ごめん…」

こいつの布団は?部屋を見渡す堀ちゃんに遊の布団を教える。
ズルズルと引きずりドサっと布団におろすときっちり布団までかけてやる堀ちゃんはやっぱり優しいと思う。



遊をおろしてすぐに男部屋に帰ろうとドアへ向かう堀ちゃんを見送りに後ろをついて行く。

何か言いたげな顔をした堀ちゃんは
「ちゃんと鍵しめろよ」
とだけ言って私の頭をポンポンと
優しく2回叩いてから戻って行った。

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