10-25
他にも連絡しなきゃいけないからってでんでんむしを切ろうと思ったんだけど
やだって駄々を捏ねるペンギンには手を妬いて。
心配だからペンギンのでんでんむし当番じゃない日でも連絡してって言われて
じゃあローにかけるねってふざけて言ったら意地悪って文句言われた。
ごめんね。
あんまり心配してくれるから、嬉しくて調子に乗っちゃった。
だって普段はペンギンのペースを乱せることなんてそうないから。
マイペースで、いつも飄々としてて。
ペンギンは爆笑はよくするけど、それ以外の感情の起伏が少なすぎる。
ローの方が分かりにくいだけで実は感情豊かな気がするくらいだ。
やだやだ煩いペンギンを一蹴して、ブラーヴェとベガス聖にも連絡を入れた。
ソニアにこれからも関わりはあるんだから油断しないことってご指摘を受けて
無事に会合を終えた事を凄く喜んでくれたカレンからはディゼルの愚痴を凄く聞かされた。
『なんなのよあのロクデナシ!酷いと思わない!?』
「カレンに特別手厳しいよね。仲良しな証拠じゃん?」
『違う。あいつアオイにもこんな感じ。きっと私たちのこと頭悪いと思ってバカにしてんのよ。最低。』
カレンはあのバカと同じ括りにされてる事が更に腹が立つってぷりぷりしてて
ディゼルなりの愛情表現だと思うのになって苦笑いが止まらなかった。
電話を終えて、スペード海賊団の皆のお昼ご飯を準備して、私はお腹いっぱいだったから皆のおかわりラッシュを捌いてた。
沢山食べてくれるのも、喜んでくれるのも嬉しかったんだけど
「え?ちょっと、エース?……え?」
「ほっとけ。いつもの事だ。」
有り合わせの材料でパパッと作ったハッシュドビーフ。
四杯目のおかわりをいつも通りの勢いで食べてたと思ったら
急に皿に顔を突っ込んで動かなくなった。
「え、いつもの事って、これが?」
「食いながら寝んだよ。器用だよな。」
器用とかそういう問題じゃない。
窒息とかしないんだろうかって心配になったけど
他の人のおかわりをよそってる間にエースはまた食事を再開してて
また少し目を離した隙に寝てた。
心配かけちゃったから疲れてたのかな。
嬉しいような申し訳ないような、なんだか不思議な気持ちになったけど
こんな変な癖がある人、見たことない。