17-21
ゆっくり降りてくるローの顔。
コツンって鼻先がぶつかって反射的に見上げた先の瞳は、優しい色をしてた。
恐る恐る伸ばした腕がローの首に触れた時、その優しい瞳がふって笑った気がしたの。
触れても良いんだって、ホッとした。
ホッとして、今度こそ本当に涙が出た。
「ロー」
一度手を伸ばしてしまえば、不思議と恥ずかしさはどこかに行ってしまったみたいで。
夢じゃないよねって、確かめるように頭に指を這わせてみた。
髪の毛のちくちくする感触にすら
愛しさと心地よさを感じてしまう私は、浮かれてるのかな。
好きにさせてくれてるローが伺うように覗き込んで来る瞳の中で
世界で一番幸せな女の子が、蕩けるような顔で微笑んでた。
「ありがとう…、大好きだよ」
後頭部に回してた手は気付けばローの頬を触れていて
合わさった唇はどちらから寄せたのかわからない程、自然に重なった。
これから先、私はここに帰ってくれば良い。
力強くて暖かいこの場所が私の帰る場所。
ずっと欲しかった居場所は
遠回りして、通り過ぎて、辿り着くまでにこんなにかかってしまったけれど
こんなに近くにずっとあった。
ずっと──待っててくれてた。
神様。
私は信仰深くもなければ、行いも決して良くはありません。
今まで何度もあなたの存在を否定して、寧ろ恨んだ事すらありました。
でも
もしあなたが本当に存在して
私の事を少しでも憐れんでくれるのならば
叶えて欲しい願い事が今、できました。
ずっと一緒にいたいよりも
もっとずっと我儘なこと。
もう二度と迷わないように
離れてしまわないように
寂しくならないように
私はこの人と、1つになりたいです。
(次項以降裏描写有の為鍵付きです。18歳以上の方でご希望の方はマスターページに鍵のヒントがございますのでそちらから対応願います。読まなくても問題ないです)