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「………」


奇声を発することもままならない。というか朝だから声が出ないだけなのかもしれない。はたまた自分自身で今の現状を受け入れていないのかもしれない。夢という別世界に置かれている、という感覚で。それは受け入れていないんじゃなくて、受け入れたくないのかもしれない。



「…何であんたがいんの?」

「おはよーさん」

「………」


質問したのに答が返ってこない。どういう事だ。


「何であんたがいんのって聞いてんの」

「ピヨ」


なめてんのか{emj_ip_0792}{emj_ip_0792}


「もういい…どいて!」


とりあえず今の現状はというと…ていうか目が覚めたらこの状況に置かれていたんだけど、今私はベッドに寝てる。昨日一人で寝たつもりだった。だったんだけど朝起きてみたらどっかの変た…仁王が私の上に…。意味わかんな過ぎる。意味わかんなくてどーでもよくなってきた。


「早くどいてよ{emj_ip_0792}遅刻しちゃう…っ」


一向に上からどこうとしない仁王の肩を押すも起きたばかりなので力が入らない。そればかりか仁王はあたしの腕を掴んできた。あー、もう今すぐひっぱたきたい。


「せっかく起こしに来てやったのに」

「自分で起きれますから。大体、昨日は遊んでくれるお姉さんがいなかったのか知らないけどね、朝から私んとこに来るなよ」



急に掴む腕にグッと力が入った。やばい。



「遊んどらん、俺はいつも本気じゃって」


そう言った途端仁王の舌先が私の首筋を掠めた。


「…んっ」


なんて声出してんの自分。


「ほー、可愛ぇ反応」


ニヤリと笑った仁王。


「い、いい加減にして{emj_ip_0792}」


起きてから時間が経ったのかやっと力が入るようになった。掴まれている腕を振りほどき仁王を上から押しのける。


「は、早く出てけ!てか学校行け!」

「今日は休みナリ」


いちいち腹立つな!こいつは!


「あー、そうですか!でも出てけ」

「ちょ、待てって、そんな押しなさんな」


中々出ていかない仁王を玄関まで追いやる。本当に何で入って来たんだ。いやどうやって入ってきたんだ。


「無断で人の家入んないで、不法侵入じゃん」

「俺悪くない…」

「悪いわ」


仁王とドアを開けて口論をしていると、


「あら、苗字さんおはよう…あ、仁王君も…!」


宇田さんが調度ドアから出てきた。私と仁王の顔を見るなりはっとして、そのあとニヤリと笑った。


「ごめんね〜」


と手を合わせながらエレベーターに向かって行った。……絶対なんか誤解してる!


「あんたねぇ{emj_ip_0792}{emj_ip_0792}」

「鍵閉めてなかったお前さんも悪いじゃろ」


はあ?と思って昨日の夜の戸締まり状況を思い出した。






……閉めてなかったわ…。




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勝ち気なエリオット