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「どうしたの」
後ろをすかさず振り向いてまた慌てて前を向きなおした。見てない見てない私はなんも見てないし目とか全然合ってない。
「しぇ、シェリー水とって」
「ほい」
「ん、ん…はぁ〜…」
とりあえず水を飲んで落ち着かせた。
全く落ち着かない。
「は、早く食べて戻ろ?」
「何、どうしたの」
「早く遊びたくなっちゃって」
シェリーにできる限りの作り笑いをした。
「そんな早食いして海入ったら気持ち悪くなるよ?」
「う…」
と、ともかくこの場を脱したいと思った。
すると、
「……」
誰かの手が肩に置かれた。
マジで勘弁してください。
「よお」
海水浴こなきゃよかった。
なんかこうなってしまった理由を遡ったらそういうことになってしまった。
「あ、あはは」
「久しぶりだな」
女子たちがザワザワしてたのは多分この二人のせいだと思った。こんな(認めたくないけど)イケメンが上半身裸(水着だから当たり前だけど)で現れたら騒ぐでしょ。
「名前、これ誰?…なんか見たことある」
「え?気のせいだよ知らない」
肩に乗った手を振り払った。
「いい度胸じゃねえか」
「あ、あんた氷帝の」
「あっれー?!名前じゃん!」
「じ、ジロー君……」
ジロー君に呼ばれて思わず返事をしてしまった。もう顔見知りって事を否めない…。
「そういえば…いつだか名前リムジンで送ってもらってたわね」
「…はい」
「ここで何してんだよ」
「こっちのセリフなんですけど、なんで跡部様がこんな海水浴場、しかも庶民のお店にいるんですか〜」
ちょっと嫌みったらしく言ってみた。
「俺達は合宿してるだけだ。ここに来たのは慈郎の奴に無理やり連れてこられただけなんだよ」
「ひ、ひひゃい!」
跡部にほっぺたを抓られてしまった。
合宿…あぁ、だから仁王もいたのか。と納得した。
「だから仁王もいたのね」
抓られた個所を必至でさする。
「…お前仁王に会ったのか?」
「私は会いたくなかったんですけどね…」
「ふん」
なんか不機嫌なった跡部様。
あー、とりあえずどっかいってくんないかな…。
130608
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勝ち気なエリオット