さっきまで軽快なボールの音が聞こえていたコートは今はシーンとして…はいないな、こいつらがかなりウルサイから。
「名前、マジで久しぶりだな!」
「俺めっちゃ会いたかったんだぜ?」
「名前先輩俺とも話して下さいよー!」
「赤也、お前は来る時ずっと一緒におったじゃろ?先輩優先じゃ」
「お、お前らとりあえず落ち着け、な?」
ベンチに座ってる俺の周りにはわらわらとレギュラー達が集まって来た。他の部員達は久しぶりの光景だとこちらを微笑ましく見ている。いいのかお前らそんなんでレギュラーがこんなんでいいのか!!でも俺はかなり嬉しいけども!!!
「名前はいつまで神奈川いるんだい?」
「んー、そんな長くはいないかなー。休み終わったら俺も学校だし」
「先輩ちゃんと学校行ってるんですか?」
「え、微妙」
「だろーな!」
「うるせーブン太!!」
「あだっ」
図星だからイラっとしたぞ。うん。まともに授業受けた記憶がない。
「てか、お前ら練習再開しろよ。俺ここで見てていい?幸村」
「ああ、構わないよ。名前が見てれば部員の士気も上がるしね」
「ありがと」
ギュッと幸村の手を握ったらほんのり頬を赤くしたので全力で抱きしめたくなりました。
131002
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