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オフィスで田所さんと打ち合わせをしていると小林さんが私たちに声をかけてきた。



「あの、お忙しいところすみません。お弁当に関するアンケートなんですけど、お願いできますか?」

と手作りのアンケートを渡された。そこには"お弁当を食べたら元気が出ると思います。みなさんの元気が出るお弁当を教えてください。"と書いてあった。なるほど。


田所さんはよっぽど小林さんが苦手なのか、迷惑そうな顔をしながら断っていた。


「暇ないんで。」

「もー田所さんそんな冷たいこと言わなくてもいいじゃないですか。私はエビがすきなのでエビフライかエビチリを食べたら元気が出ます!エビフライ、と、エビチリ……っと。はい小林さん!」

「あ、ありがとうございます!」









他の社員さんにも声をかけている小林さんはイキイキしていた。



「小林さん、頑張ってますね。」

「なーんでなまえちゃんはそんなにニモちゃんに肩入れするかねぇ。」

「別にそういうんじゃ……。でも食べたいもの書くくらいいいじゃないですか。書かないとアレになるかもしれないですよ?」

「アレって?」

「トマトたっぷり弁当。いまトマト料理流行ってるし、女性にも人気ですから。」

「げっ!それは勘弁!」



本当に心から嫌そうな顔をした田所さんがかわいくて、少し吹き出しそうになったのを手で抑えた。


「ん?てか俺がトマト嫌いなのなんで知ってるの?」

「え?前の職場の飲み会のとき、おっきな声で言ってたじゃないですか。」

「そんな些細な会話を覚えてくれてるなんて!やっぱりなまえちゃん俺に気があって……」

「あ!柳田さーん、この資料って。」



なんだかうざいことを言い出しそうな田所さんを無視した。これもまた日常。