さん



はあー今日は薮さんと話せた。薮さんもすきなんだ、このグミ。これが食べたくなった今朝の私、よくやった。


他にはどんな食べ物がすきなんだろう。普段はどんなことをして過ごしてるんだろう。好きな音楽は?好きな女の子のタイプは?聞きたいことは山ほどあるけど、私にはそれを知る術がない。別に見てるだけでいい。こうしてたまに会話をして、そんな小さなことが私の幸せだったりする。同級生の男の子にはなんだか魅力を感じない。学校でキャーキャー言われてるバスケ部の先輩だって別に普通、薮さんの方がずーっとかっこいい。




「おはよー。」

仲良しののりちゃんと挨拶を交わす。のりちゃんは他の子よりちょっとお姉さんっぽくて一緒にいて楽だ。他の同級生の女の子たちみたいにベタベタしてない。トイレだって一人で行くし、行かせてくれる。社会人の彼氏さんがいるんだって。だから大人なのかな?


「なまえ、コンビニのお兄さんと会えたんだ?」

「え、なんでバレた。」

「かわいい顔してたからー。」


のりちゃんの発言にちょっと照れる。かわいい顔なんて、出来ている自信もないしなれる気もしない。こうやってさらっと褒めたり、表情の変化に敏感なところものりちゃんは大人だ。あと、過剰に恋バナをしないとこ、からかって来ないとこ。

私ものりちゃんみたいに大人だったら、もう少し薮さんと進展したりするのかな?私のこと、ちょっと気にしてくれたりするのかな?