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―5話
銀八にはハンバーグを作った。
「うめぇ」
銀八の家の冷蔵庫にはビールとイチゴオレが大量にあったが、全体としてあまり生活感がない家だった。
「オレ彼女にビールついでもらうの夢だったんだよねぇ」
お酒が回りうっすら赤い顔をふにゃりとさせて、銀八はビールが入ったグラスをぐるぐる回した。
「銀ちゃん、今までの彼女にやってもらったことないの?」
「えーそーいうこと聞いちゃう?」
「だめ?」
銀八は高杉と何もかもが違った。
優しく女の子扱いしてくれて、余裕があって、いつもイライラと何かに苛立っている高杉とは全然違う。
「銀ちゃんは私よりずっと大人だから色んな経験をしてるんだろうなって思ったんだけど」
「ま、まぁちょっとだけ長生きしてる分ね」
「大人だもんね」
「そうかもね。大人で狡いから、名前みたいなお子様をこうやってたぶらかしちゃった」
「お子様って‥」
「大人のオレに惚れててね」
「っ‥」
「なぁ」
銀ちゃんはたまに狡い目をする。
「名前もちょっと大人になってみる?」
ーーーー
銀八に手を引かれてベッドの上にトスンと座らされた。
銀八は横に座ってじっとこっちを眺めていた。
何だろうか。
たかが場所がベッドというだけで、ただ座っているだけなのに圧力を感じる。
「緊張してんの?」
「ん」
「オレも、してるよ」
銀八が私の髪に触れた。
頭をよしよしされた後に前髪をかき上げられ、おでこにキスをされる。
銀八の顔が近くて慌てて目線を下げた。
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