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甲板では既に向こうの艦隊との接続が行われていた。
接続されているゲートをくぐる。


「あ‥」


向こうの艦隊へと移り、すぐにあった広い客間のソファーに沖田さんは座っていた。

立ち止まると全速力で走っていたせいかはぁ、はぁ、と息が上がった。

私に気付いて沖田さんはこちらをゆっくりと見た。



「‥宇宙旅行は楽しかったかィ?」


なんと答えればいいか分からない。
沖田さんは怒ってるのか、悲しんでいるのか、喜んでいるのか、その表情からは感情が全く分からなかった。


「あ、の‥」

息を整えて口を開いた瞬間、沖田さんがものすごい勢いで刀を振ってきた。
反射で私も剣を抜く。


キイィィン、という金属音が耳を貫く。
向こうの強い力に刀を持つ手がビリビリした。


「な、何を‥っ」
「お前に斬られたとこ超痛いんですけどぉ〜」


沖田さんは怒っていた。


「ご、ごめんなさい!」

私は慌てて刀を引っ込め頭を下げる。


「償えるのなら何でもします。切腹しろと言うならします。度重なる無礼、法度破り、重々承知です」


沖田さんはしばらく黙っていたが、刀を納めた。


「‥何でもする、ねィ」

何だか少し嫌な予感がする。
前にも同じ台詞を言われてパシりになった記憶がある。



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長夢
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