寝台から降りようとした瞬間、何かに掴まれ、前にへとつんのめる。何か、と言っても心当たりはひとつしかなく。顔を顰めながら後ろを振り返れば、案の定と言うべきかルーラが上半ギルガメッシュの身を起こして、寝巻の裾を掴んでいた。
「おい、」
「おーさまぁ…いかんといて…」
寝起き特有の輪郭が溶けた声でルーラが呟いた。ほ普段であれば寝ているくせに、ギルガメッシュが起きる瞬間、わずかに意識が浮き上がってしまったのだろう。半分も開いてない目からわずかに除く翡翠の目は、期待するように己を見上げている。
ほんの少し悩んだ後、ゆっくりと息を吐くと、ギルガメッシュは再び布団に寝転がった。
「まったく…仕方のない奴め」
たったそれだけで満足したのか再び気持ちよく寝息を立てはじめたルーラの頬を撫でて、ギルガメッシュは目の前のあどけない寝顔を眺める。
ルーラのアラームが鳴るまであと数刻。それまではこうしているのも悪くないと、そう思えてしまうのだ。
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