飲み会


「よー久しぶりー」
「……夜久くんいるとか聞いてないんだけど」
「なんだよ俺いたら都合悪いのか研磨〜!」
「いやそうじゃなくて…ロシアプレイヤーじゃないの、辞めたの?」
「辞めてねえわ!もうオリンピックに向けてこっち来てんだよ」
「あーなるほど」
「遅れてすみません〜っっ!あ!研磨さん!こんばんは!」
「……うん、リエーフ声抑えなよ…君ゲーノージンでしょ」
「そうだそうだ!クイズ番組珍回答ばっかしやがって!先生泣いてんぞー!」
「夜久さぁぁん!そんなこと言わないでくださいよ〜!いやクイズまじ意味わかんないのに押せ押せって言われるんですよ!?酷くないっすか!?」
「視聴率伸びるんでしょ、てかクロは?言い出しっぺがいないとか」
「いますー、トイレ行ってただけですー!」
「……チッ」
「え、なんで?俺今なんで舌打ちされた?」
「あはは!お前ら全員相変わらずだな〜!まあいいから座ろうぜ!飲み物何にする?」
「俺シャンパン!」
「ふざけんなリエーフ!最初は生って決まってんだよ!」
「えーーー!」



1月某日。
俺はクロに呼ばれてとある個室居酒屋に呼ばれていた。正直気乗りしないところだったけど来ないとネットに情報売るとか思ってもないこと言って脅してくるものだから仕方なく行ったわけで。だって絶対この人たちが聞きたいことが明白すぎるんだ。

「あ、研磨結婚おめでとう。これ祝い品、式も呼べよ〜?」
「……ありがと、夜久くんは呼ぶよ」
「夜久くんは?俺ももちろん呼ぶよな?」
「研磨さん!ほんっとおめでとうっす!!俺気が回らないから夜久さんみたいなの持ってないんすけど何かサインとかなら書きますよ!!」
「……いらない」
「俺は?なぁ研磨」
「クロうるさい」
「はっはっ、黒尾〜残念だったな〜?辻川みのりちゃんのウエディング姿を見なきゃ死ねねえってさっき散々騒いでたもんな?」
「ほらそういうこというとまじで研磨俺のこと呼ばないからやめて、いやあの研磨さん?俺はただ君の幼馴染として行く義務があると思うんですよ、ね?受付とか必要でしょ?俺そういうの慣れてるし」
「夜久くんいつまでこっちにいるの?多分9月とかにやるからオリンピック終わった後にはなると思うんだけど」
「あーそうだな、」
「おい!人の話を聞け!」

届いたジョッキを4つと料理が既に結構並ばれてるのを見るともうクロと夜久くんは既に飲み始めていたんだろう。ああ、ほんっとめんどくさいなぁと思いながら手に持たされたジョッキを合わせ乾杯をした。

「でもなーまさか研磨が福永の次いくとは思わなかったよな〜」
「てか2年は先輩たちを待たずに早すぎんだよ!生意気!研磨いいから結婚式絶対呼べよ!」
「しつこいよクロ」
「でもいいな〜研磨さん!Hカップ独り占めじゃないっすか!」


ほら、こういうバカな会話になる。まあリエーフは空気も読めない馬鹿だから仕方ないけど2人は俺の雰囲気の変動にひやりとしたのか顔を合わせてる。
考えてることが顔に出過ぎなんだよなぁ、みんな。

「え!俺なんかまずいこと言いました!?」
「いや、リエーフよ…お前、俺たちが気になってたところをこう悪気もなくずけずけと……よくやったぞ、さぁ答えろ研磨よ」
「は?嫌だけど」
「えー教えてくださいよー!俺Gカップは揉んだことあるんですけどそれですら結構な重量に感じましたけどね!?Hカップって!」
「リエーフお前ちょっと自嘲しろ」
「えー夜久さんだって気になるでしょ!?だってちょうど俺らが高校の頃くらいから出てきたんすよねあの子!部室でヤンジャンみんなで読んだし!」
「いやそうだけど…でも今は一般人なわけだし、」
「おやおやおやぁ?といいつつ先ほど辻川みのりかぁ…すごいよな……って言ってたのどこの誰でしたっけぇ?」
「っ黒尾てめ!」
「まあやっくん結構ファンだったもんな、いや俺の方がファンだったけどさ」
「俺もっすよ〜!まじで仕事一緒にした時とか感動して少し泣きそうだったんすから!」

やんややんやと終わらないみのりの話。俺は周りがこれほど言ってた人間をリエーフに紹介されるまで知らなかったんだから逆に無関心極めすぎてる自分に感心する。研磨さぁん!とまだ2杯目のビールを飲んだだけのリエーフに肩を組まれる。そもそもの重量と体格差を考えて欲しい。

「どうなんすかぁ!Hカップぅ!」
「……それ答えて何になるの?」
「そんなこともあろうかとアップルパイ買ってきてます!!ほら!!」
「「おお〜!!」」
「……別にいらないし、アップルパイはみのりが作ったのが1番美味しいから」
「……おお…」
「グハッ!」
「随分と盛大なお惚気ですねこのヤロー!くそ羨ましい!みのりちゃんが作ったアップルパイに勝るものないわなたしかに!」
「黒尾落ち着け」
「ハァーーーッ」
「……まあ話してもいいけど、話したところで君たち触れる未来はないからね」
「「「あーーー!!!」」」









長くなったので続きは2で。