だから俺たちは別れてない(影山)
別に最初から多くは求めてない。ううん、求めてはいけないとすら思ってる。だって相手は日本を代表する世界的有名なバレーボール選手、影山飛雄なのだから。
彼と私がどういう関係か、ーーー恋人、という形で一度口約束はした。けど実際は住み込みのお手伝いさんであり性欲処理にちょうどいい女といったところだろうか。
影山くんと知り合ったのはよくある友人の紹介、というものだった。当時4年付き合って結婚間近だった私が相手の浮気で婚約破棄となり同棲していた家を出て実家に戻っていたタイミングで、とてもじゃないけど男なんてもう要らないと思っていたにも関わらず空気の読めない友人、星海光来が「そんなお前にぴったりなクソ真面目な男紹介してやる!」と連れてこられたのが影山くんというわけで、星海がバレーの選手というのは知っていたけど影山くんもそうだなんて紹介されるまで知らなかったし、当の本人も何故ここに呼ばれたのかいまいち分かってない様子で「これも食っていいすか?」といくらのせ煮卵に夢中だった。
その場でとりあえず交換した連絡先、使われることはないだろうなと思ったのに翌日【影山飛雄です、昨日はあざした】と簡素だけどしっかり連絡が来て驚いた。だって帰りの電車で影山くんがどれほどの選手だったのか調べてしまったから。
『クール担当!イケメンセッター影山飛雄!』
『女性人気爆発中!今熱いバレーボール選手!〜影山飛雄〜』
『シュヴァイデンアドラーズ、影山飛雄選手のリアルに迫る!』
彼はただのバレーボール選手ではなく超人気、イケメン、実力派で日本代表のすごい選手だった。
そんな人とご飯に行ったのに彼の印象がよく食べるって…!!全バレーファンに刺されてもおかしくない。だからこそ最初はその返信にも悩んだわけだけどまあそこからお付き合いになるとか思ってもいなかったので社会人として【昨日はありがとうございました、星海との変な話を聞かせてしまってすみません。またご機会ありましたらよろしくお願いします】と当たり障りのない連絡をした。
しかし翌週、私は何故か影山くんと2人で食事にいくことになり、何故か「付き合ってクダサイ」と告白をされ、一度は……いや、何度か断ったものの意外と影山くんはめげずに何度も告白を重ね私が折れる形で付き合うことになった。世の中何が起きるかわからない、と私が1番思っている。
でも最初は好きでなくても彼と付き合ううちに影山飛雄がどういう人間なのか知っていったし、知った上で良いなと思うところもあったし、その気持ちにともなって私は彼が好きだなって思えるようになった。
有名な人だしデートがなくても家でのんびりしたり求められればセックスをしたり。一見性に対して淡白そうに見える影山くんはかなりそれに積極的だった。どうやらスポーツ選手というのは試合後のアドレナリンがなかなか抜けず発散先を性行為で満たすようで、一晩で7回された時は翌日高熱を出したのも懐かしい。さすがに凄く謝られてそこから多くても4回で終わらせてくれるようになった話はまあ置いといて、思い返せば私と影山くんは過ごす時間の半分以上が裸だった。
4ヶ月経った頃、それに気が付いた私はおや?これって……もしかして、都合のいい女が欲しかった的な……?あれ……?私、影山くんに付き合って欲しいとは言われたけど好きだとは言われてないな?となってしまって不信感を抱きながらも結局だらだらともう直ぐ出会ってから1年が経とうとしている。
「いただきます」
ご飯も1人。影山くんは私の作ったご飯は食べない。
トレーナーさんが決めた食事を会社の食堂で食べてきてしまうことが多く、朝ご飯も自分で用意したりコンビニにある必要な成分の取れるものを買ってしまう。最初こそ私が勉強して作れるようになれば、とか意識の高いことを考えたこともあったけど本人から直接要らないと言われればそれまで。これは余計なお世話なんだとブックマークしていた料理サイトを全て消した。
栄養の偏ったズボラ飯を食べて片付け、乾燥まで終わった衣服を畳む。ベッドに脱ぎっぱなしだったパジャマを入れ忘れハァ、とため息をつけばガチャ、と扉の開く音がした。家主が帰ってきたのを確認して私は寝室を出ようとしたら影山くんが無言で扉を開けた。
「あ、おかえり、なさい」
「…………おう」
「っえ、ちょ、まってまだ、」
「待てねえ」
持っていたスポーツバックをその場に落とし私はそのまま影山くんにベッドへと押し倒される。勢いがよくてもマットレスが高級だから背中は痛くない、でも見上げると人相が悪くフーッと息を吐いた猛獣が私の唇を意のままに奪った。ふわりと鼻から香るシャンプーの匂い、ああ彼はシャワーを浴びてきたんだろうと察する。だけど私はまだこれからで、このままするのはどうしたって避けたかった。
「っか、げやまくん、わたし、〜〜ンン、ふ、ぁ、!」
「ハァ、」
「まっ、ン、だ、め、っ、〜〜」
息をするのがやっとの状況で、両腕を頭の上に掴まれしまったらもう抵抗する術がない。キスはどんどん深くなり、だめだめと喋ろうとするばかり唾液が流れそうになる。それをじゅるりと吸って影山くんはごくんと飲み干しまたフゥーっと息を吐いた。
今日は試合、だったのだろうか。それとも何か、チームで大変なことがあったのだろうか。いずれにせよこうなってしまった影山くんを止めることは私には不可能で抵抗することを諦めた。腕の力を弱めると影山くんはそのまま右手をするりと首から髪へと下ろし来ていたシャツをボタンは取らず少し強引に上にずらした。そのまま胸元が露わになり、すっかり慣れた手つきでホックを外すと丁寧という言葉を忘れてしまった彼は雑に胸を鷲掴み先端をクリクリと転がした。
いつも、同じ。
いつも、こう。
もういっそ早くして発散してくれ、と私は目を瞑る。あれ、セックスってこういうもんだっけ?
この日もマックスの4回までしっかりして、影山くんは後処理など何もせずそのままベッドに転がって寝た。私はそんな彼を、本当に好きなんだろうか。
虚しさを感じながら震える足腰に力を入れてコンドームのゴミや2人の衣服を持ち、影山くんに掛け布団を掛けて部屋を出た。
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「それさ〜浮気相手になってる可能性ない?」
「う、わき………」
「だって可笑しいでしょ!?デートもなしで会えばエッチだけって!!」
「あ、あの声が大き」
「絶対別れな!!今すぐ!!」
会社の同期と久々に飲みに行った席でついぽろっと喋ってしまった現状に同期から喝が入る。勿論私があの影山飛雄と付き合っていることは彼女は知らない。そもそも彼と付き合ってることは星海しか知らないはずだ。
「幸せになってほしいのよあんたにはさ〜」
「あーはは、ありがとね」
「もうっ!何諦めてますみたいな顔して!」
「お冷のもっか」
「やだ!ハイボールだ!すみませーん!ハイボールくださいー!」
「ね、ねえそっちはどうなの?新婚生活」
「えーえへへ、聞きたい?実はさぁ、この間さ〜ちょー残業したじゃん?あのときぃ、ご飯作って家事しなきゃいけないのかぁ〜って思いながら帰ったらなんとびっくり!ぜーーんぶやってくれてたの!!」
「えーすごいねえ」
「でしょ!?もーーさ!ほんっと好き!あーハイボールありがとうー!!」
「すみませんお冷も貰えますか?」
「かしこまりました」
「でさぁ!その日の夜はもう超大盛り上がりよ!3回!3回も一晩でする!?ちょー楽しかった!!」
正直同期の性事情とか聞きたくなかったけど普通に3回すれば多い方だよね、と自分の中のバグった常識に勝手にストップを掛けられる。その後は彼女の新婚惚気話を2時間程聞かされ終電前に解散。自分の虚しく楽しくもない話よりバカっぽくても明るくて楽しい話を聞いていた方が断然いいに決まってる。それに今はその余韻で少しだけ軽い気持ちになれた。
だけどまあそんな時間は短く、家が近付く度に気持ちはどんどん沈む。そもそもたった1年のお付き合いなのに同棲というのも急な話ではあるんだけど、元婚約者と浮気別れをして実家に戻ったら逆に過保護になってしまい実家に居づらかったというのが大きかった。いい年した女に門限は作らないでほしい。
そうして付き合いたてだった頃彼に一人暮らしの話をしたところ、うちに来いと言われ家族には友人とルームシェアと伝えそのまま私は影山くん家へ転がり込んだ。
ガチャ。
「……帰ってないんだ」
玄関に彼の靴はない。リビングの電気をつけスケジュールを確認する。うん、やっぱり今日は20時までの練習だったはず。なのに帰りが遅いとなると影山くんも飲み会とか行っているのかもしれない。私とは初めて会った時以外一緒にお酒を飲んだことはないのに、なんてまあいいんですけど。
もうお風呂に入るのもめんどくさくなって部屋着に着替えぼふんと自分のベッドにダイブする。お酒も結構飲んだし、もうこのまま寝てしまおう。目を閉じて眠りにつこうと思った時、スマホが震えた。
着信:影山飛雄
こんな時間に電話が来るなんて初めてで一気に目が覚める。どうしたんだろう、もしかして事故?事件に巻き込まれた?嫌な想像をして思わずスマホを持つ手が震えながら恐る恐る出た。しかしそれは一瞬で無駄な心配だったと察した。
『もしもし!?飛雄くんの彼女!?』
『あっ侑さん俺も俺も!!』
『日向ボゲェ!!宮さん、返せ、ださい!』
『もしもーし』
「……はい」
『お、出てるやん!今飛雄くんと飲んでるんやけど彼女の話になってな、あんたよう飛雄くんと付き合ってるなぁおもて!』
『み、や、さ、ん!』
『うおおお影山!力強!まだこいつ酒足らないっす!』
『まじかよ日向!これを飲ませろ!』
『うわああやめや飛雄く』
ブチっと切れた電話。
何だったんだ、今の。随分と大人数で楽しそうな会、関西弁の男と焦る影山くんの声。
"あんたよう飛雄くんと付き合ってるなぁおもて"
どういう意味?ああ、もしかして私も今日同期に話されたみたいに影山くんも友人に"毎回4回ヤってる"的な報告?そりゃ普通にそれだけ夜のお付き合いしてれば褒めてくれますよね、ありがとうございます。彼女というのも影山くん的にはそう言った方がめんどくさくないとかそういう感じなんだろうし、あーあ、なんかもうアホらしい。
「別れよ」
その日はこのまま眠りにつき、翌朝あの電話に対して何のフォローの連絡もないトークルームを消して連絡先をブロックした。必要なものをキャリーバッグに詰めて置き手紙を一枚。
【残したものは処分か使ってください。鍵はポストにあります。バレー頑張ってください。さようなら】
「当分は門限かぁ……」
電車に乗りながら母に連絡を入れれば分かりましたといつも通りの返信。電車に乗る人も私以外はおそらくいつも通り、友達と遊びに行く人だったりデートに行く人、ライブや推しのイベントに行く人もいるかもしれない。そんな土曜の朝、私はキャリーバッグを足で挟み俯いて寝たふりをしながらこっそり涙を流した。
彼がその日の晩、何度も何度も私に連絡をしたことは知ることもない。
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早いもので影山くん家を出てから3ヶ月が経とうとしていた。
「本当に大丈夫?」
「大丈夫大丈夫、ありがとね」
「ここがみのりの家なんだからいつでも戻ってきていいからな」
「うん、ありがとうお父さん。てか別にそんなに遠くないからちゃんと顔出しにくるよ」
「でもねえ」
「じゃあまた来るね、身体無理しないようにね」
私は今日から数年振りの一人暮らし。会社から電車で40分、乗り換えは1回あるけど家から駅までが徒歩2分で着く好物件だ。築年数は8年、6畳の寝室と3畳のキッチン、独立洗面台があってトイレバスは別。これで賃料管理費込みで実に8万2千円。うん、都内であれば悪くない条件。ウキウキな気持ちで業者に荷物を運んでもらい、今日に合わせて届く家具家電を受け取り季節外れの新生活の始まりだ。
あれから、星海から2、3回会って直接話そうと連絡があった。星海と会って話すことなんて影山くんのこと以外今はほぼないだろうし、話したところで何も変わらないから今は無理とメッセージを送ると鬼電をされたのは2週間前のこと。
『お前なぁ、影山が連絡つかないって困ってるぞ!』
「私元彼の連絡先全部ブロックするタイプの人間だから」
『ハァ!?別れたと思ってんのお前だけじゃねーの?』
「いや手紙置いて鍵も返したけど」
『影山は別れてるなんて一言も言ってなかった!』
「それはいい迷惑でしょ」
『とにかくちゃんと話し合えよ!お前逃げんのかよ』
「逃げる逃げないとかじゃなくてもう終わってんの。……あー始まってたかも分かんないけどね」
『それってどういうことだよ』
「影山くんの方がよく分かってるんじゃない?悪いけど星海とは友達でいたいしもう影山くんのことで連絡すんのやめてほしい。じゃないとあんたとも友達やめることになる」
『なっ!………わかったよ、1回影山に話すからまた連絡する』
「次影山くんのこと話題にしたらもう連絡出ないから」
腑に落ちないと言った態度。会わなくても単純な星海の態度は分かりやすい。でもそう連絡を入れればもう執拗に星海から影山くんのことを問い詰めるようなことは無くなった。
本当に切れることが出来たんだと、新しいスタートが切れたんだと思い今日から私の第二の……いや第三くらいの人生がスタートされる。
「お疲れ様です〜」
仕事が終わり帰宅ラッシュの電車に揉まれながら家に着くと久しぶりのシンとした無機質な家に若干の寂しさを覚える。荷解きは殆ど終わったのでいつものように10分で作れる簡単飯を作りテレビをつけてのんびりとした時間を過ごしているとスマホが長めにバイブ音を鳴らした。
着信:星海光来
星馬からの電話は前回から約1ヶ月振りとなる。もう影山くんのことなど頭から薄れ始めていたので何の迷いもなく電話に出た。
「もしもし〜?どした?」
『っ、あ、あの俺』
「……………」
『影山飛雄、っす』
一瞬で電話を切ろうとしたけど切らないで、……くださいと自信なさげな、聞いたこともない情けない声に思わず指が止まった。今更彼は何を話すことがあるんだっていうんだろう。イライラしたり心を乱されるようなことがあったら直ぐに切ろう、そう思って少しだけその声に耳を傾けた。
『あの、……聞こえて、ますか』
「………聞こえてる」
『!!あざす、あの、俺……、別れて、ないっす』
「は?」
『さようなら、って英語だとgood bye、っす。でもそれってしばらく会えなくなる時に使うだけで、別れるとかじゃないんで』
「……はぁ」
え、何?影山くんってそういう理屈を結びつけて会話する人間だったの?普通に一般的に恋人同士ならさようならって鍵置いて手紙あったら別れると思うでしょ。もしかして一般常識知らない?あ、恋人同士じゃなかったからその一般常識は通用しないってこと?意味がわからなくて呆然としていると彼はツラツラとよく分からない言葉を続けた。
『それに鍵だってあれはお前のであって俺のじゃないから返されたって、お前のだ』
「……はっきり言った方がいいんだね」
『っいや、だ』
「影山くん、私が言ったさようならはお付き合いをやめましょうってことです。鍵は私のものではないです、あなたのを借りていただけ」
『違う』
「もうこれ以上話すことはな」
『嫌だ!別れるなんて、無理だ』
「……私のこと好きでもないのに?」
シン、と会話が途切れる。
もうはっきり言ったらどうだ影山飛雄。お前は洗い物をして部屋を掃除してくれるのにちょうど良かったと。試合後のアドレナリンを発散するのにちょうど良かったと。今そう言ってくれたら仕方ないからネットには書かないであげるから、早く言ってしまえ。そう思っているのに、もう最後に会ってから3ヶ月ちょっと経つのに、どうして涙が出そうになるんだろう。震える唇をギュッと噛んで、目を閉じた時だった。
『好きだ』
「……今、なんて」
『好きだって言った。好き以外あんのかボケ』
「っ好き、って誰が、誰を」
『俺が、お前を。お前もそうじゃないのか?』
「な、何を今更」
『今更っつーか俺はずっと好きだ。好きだから一緒にいてえし好きだからこんな必死になってんだろうが!』
「知らない、聞いたことないし!」
『ああ"!?いつも言ってんだろ!!』
「言ってない!」
『言った!』
「いつ!?」
『……俺が、起きた時トカ』
「そ、!それって……わたし、大体寝てるじゃん……」
『………ぬん』
ぬんって、ぬんって!なに!つまり影山くんは毎回寝てる私に好きって言ってたってこと!?それってものすごくアホじゃない?そんなの伝わるわけないんだけど!!
思ってた心のうちは全てマシンガンのように声に出ていて更に電話越しにウッ、グゥ、と意味の分からない擬音だけが聞こえてくる。正直拍子抜けにも程がある。つまり私は1人で勘違いして悩んでたってこと?あーもう、ほんっと……、
「バカ」
『……悪かった』
「バカ影山くん、バカ!」
『バカバカ言うな』
「もうっわたし、本当に影山くんは都合のいい女くらいにしか思ってないって、勘違いしてた、のに」
『……そんな器用じゃねえよ』
「知らないよっだってあんまり、話もしてないし」
『…………』
「私たち、エッチしかしてない、じゃん」
『なっ!?だ、ぐ、うあ、』
「だから身体だけなんだって思って、」
『そんなわけない!俺は、お前が好きで!じゃ、じゃないと何回も出来るわけないだろうが!』
「男の人なら出来るでしょって、思ってたの!」
『ボケェ!俺は好きな女としかしねえ!』
「あと、嫌だった!最中に、何も言わないでたんたんとするの、すごい嫌だったの!」
『っ〜〜俺、は、……初めて、だったし』
「初めてだったの!?」
『クソッ、だから加減もわかんねえ、し……多分下手くそだ。でもお前が、……お前が、可愛くて、いっぱいいっぱいになっちまった。わりぃ』
どうしよう。今影山くんをギュッと抱きしめたくなってしまうほどに胸がキュンキュンしてしまった。好きだって言われて、可愛いって言われて、ーーーそれだけでこんなにも胸がいっぱいになるなんて。もうちょろいと言われてもいい、私はこの人がやっぱりまだ、好きだ。好きなんだ、そう思った。
「影山くん」
『……ん』
「会いたい」
『俺もだ』
「会ったら好きって言って抱きしめて欲しい」
『いいのか?』
「キスも、たくさんしたい」
『おう』
「エッチも、4回以上してもいい」
『!?い、いいのか!?』
「全部全部許すから、……私とまた、付き合ってくれませんか?」
『………だから俺たちは別れてない』
end.