海行くために彼女の水着を選ぶ氷室辰也
「この水着が君に似合うと思うよ」「あ……それかい?それは……」
〇〇の持っている水着を見て、氷室くんは何かを言いかけるが、「何もない」と誤魔化すような笑みを浮かべる。どうしたんだろうと不思議そうにこちらを見る彼女に気付き、氷室くんは慌てて言葉を吐く。
「その水着、君に似合うと思う。着てみた姿が見たいよ。試着室行かないかい?」
「う、うん?」
2人で試着室に向かう。氷室くんは彼女を束縛したくないし、生き生きとしてほしいと思っている。が、付き合っている内に他の男への嫉妬心が芽生え、さっきも束縛発言をしそうになっていた。氷室くんは影のある表情を浮かべる
「……割と重症なのかもしれないね」
ボソリと彼女に聞こえないように自嘲気味に呟く。
「え、何か言った?」
「何でもないよ」
嫉妬深い氷室くん。しかし、海デートの日、今まで堪えていた嫉妬爆裂。彼女にバレないように野郎共にガン飛ばしてるし、ナンパしようとする奴がいたら、彼女に声かける前に目で威圧する。彼女が氷室くんの異変に気付き声をかけるが、「どうしたんだい?」と綺麗な王子様フェイスを向けられ何も言えなくなる。こうして彼女は何も知らないままデートを楽しむ。知らぬが仏。
(2022/08/04)