1
「あの、焦凍く…、轟くんいますか」
私は訳あって、ヒーロー科の焦凍くんがいるクラスに来ていた。
なかなか人が見当たらなくて、たまたまいた男の人に声をかける。
「あ?」
「……!!ご、めんなさい……」
「誰だ、お前」
私は人選ミスをしたらしい。その人が振り向いた瞬間そう悟った。
「普通科の、ものです…」
「あー!爆豪が女子いじめてる!!」
「あ!?どこがいじめてんだよ!」
また一人、男の人がやってきた。
この人はどちらかと言うと愛想がよさそうだ。赤い髪が目立つなあ。
「誰に用事?」
「轟くん。いる?見当たらないんだけど…」
「あー、あいつ、女子に呼び出されてたからな」
心臓が止まる。
「あいつモテるもんなぁ爆豪と違って!」
- 3 -
*前次#
ページ:
書架