いつだって最初のツカミが肝心
新しい朝が来た。定春のモフモフが恋しい。
昨日は気づかないうちに眠っていたようだ。桂への恨みを残しながら寝てしまったせいか夢に桂が出てきた。「なまえ殿、このようなことになってしまってすまない。そちらに真選組ソーセージを送るのでコレで凌いでくれ。」と真顔で真選組ソーセージを差し出してくる桂にイラッとして蹴りを入れたあたりで目が覚めた。布団から思いっきり脚が出ていた。なんなら貰った寝間着もぐちゃぐちゃだった。夢の中でどんな死闘を繰り広げてました私?
先ほどドミノ先生が障子の外から声を掛けてきて、今日の流れを教えてくれた。挨拶をしてお仕事を体験してみるらしい。俗に言う研修である。参ったなー万事屋のみならず真選組やすまいるでその才能を惜しみなく発揮しているなまえちゃんの研修かー。あまりにも仕事ができすぎて一気に学園長の座まで上り詰めちゃうんじゃないかなー大丈夫かなー?
そんなことを考えていたら再び障子の外から声が掛かった。準備ができたなら行きますよ、だって。まるで私が暇を持て余してドヤ顔を披露していたのがバレてるような言い草である。
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「みょうじなまえです。ここでは私の美しさに魅了されたみなさんがテンニョサマと呼んできますが、私の名前はみょうじなまえです。つぎテンニョサマと呼んできた人には、お妙ちゃん直伝のアッパーを喰らわせます。あ、ぴちぴちの20歳でーす、よろしくしなくていいでーす」
歳を言ったあたりでなにやらざわざわし始めた。え? 何? そんなに若く見えたかな? 総悟にはババァとか呼ばれるけどもしかしてまだ神楽ちゃんとかと並べる? やだーありが
「行き遅れかよ」
ぶっ殺すぞ。
***
「ンギィィ顔覚えたからなあの青い半目!」
「行きますよみょうじさん」
「えっなんかもう呆れ顔じゃないですか? 早くないですか? それが出会って二日目の人間への顔ですか? 早く帰りてえなって顔してるじゃないですか。もっと愛を持って教育してください」
「君にかける時間と労力があったら魚の骨を数えていたほうが有意義だ」
「そんなに?」
胃のあたりを押さえながら歩くドイツ先生に着いていく。この人結構背高いな。銀ちゃんよりは低い気もするけど。まあ銀ちゃんは天パで盛ってるようなもんだもんね。身体測定の日だけ靴下5枚履いてきちゃう世界で一番バカな生き物中2みたいなもんだよね。
「ここが食堂です。君には食堂のおばちゃんのお手伝いをしてもらう」
「よろしくね、なまえちゃん」
「よろしくお願いします! ...えっ、と、他の従業員さんは...?」
「? 食堂は私だけよ」