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数ヶ月の年月が流れた。
気付けばもう裕次郎達の結婚式まであと数時間だった。

「はやいやぁ」

俺が呟くと、ひなはふわりと笑った。

「もう式、やっし」
「ひな、緊張しちょる?」
「………人並みんかい。
凛ちゃんや?」
「わんも、しちょるさぁ」

いくら気の知れた連中ばかりだからって、恥ずかしいものは恥ずかしい。
俺は気持ちを誤魔化す為に、ひなの指先をきゅっと握った。

「やしが、大丈夫。
なんくるないさー」
「ぬーんち?」

聞かれた言葉ににっと笑ってから、俺はひなの耳元で呟く。

「ひなが、隣んかい居るからさぁ」

何度も過ごした日々を、俺たちはまた何度も繰り返す。
その中には辛いことも苦しいこともあるんだろう。
でも、その分幸せなことも嬉しいこともあるはずだから。

だから、これからも一緒に歩んでいこう?

な、ひな。