滝夜叉丸VS六年生の段!



滝夜叉丸「兎に角誤解なんです?!‥‥そういう意味で一旦ではなくて‥‥ですね?!」

小平太「細かいことは気にするな!じゃあまずは私からだ行くぞ!!」

滝夜叉丸「うわぁ〜!体育委員長やめてください!?」

小平太は懐から手裏剣を放った。
小平太「手裏剣をくらえぇ〜!とぉおお〜!」

二枚の手裏剣を滝夜叉丸に向かって投げる驚きつつも咄嗟に手裏剣を避ける滝夜叉丸はもうパニック状態である。

小平太「滝夜叉丸!避けてないでかかってこい!?」
滝夜叉丸は息を整えながら覚悟を決めて懐から戦輪を取り出す

滝夜叉丸「はぁ…はぁわかりました‥‥戦輪のリンコ行け〜!!」

小平太に向かって投げるも小平太は余裕の表情で懐からクナイを取り出しそれをはじき返す

小平太「クナイで避ける!文次郎行ったぞ!!」
文次郎「おう!会計委員必携の10kgそろばんで受けるギン!!」

どこからか取り出したのかわからない10kgそろばんでいとも簡単にリンコが振り下ろされて地面に落ちる。

滝夜叉丸「はぁあ〜!リンコ!!」
長次「‥‥図書委員長の攻撃をかわせるかな?もそっ!」

懐から何かを取り出して滝夜叉丸に向かって投げる
それを避けると地面に突き刺さったのは図書室で使われる貸出カードだった。

滝夜叉丸「華麗避けるって何で投げたのが貸出カード何ですか?!」

長次「使える者は何でも使うのが忍者だ‥‥」
小平太「いけいけどんどーん!」

手裏剣をさらに何枚か続けて投げ、文次郎は石火矢をどこからか取り出して盛大に放つと滝夜叉丸は容赦なく吹っ飛んでいった。

文次郎「次は石火矢だギンギン!!」

ドォオオオン
滝夜叉丸「石火矢なんてどこにもってたんですかぁ〜!!」

一方職員室では団蔵と庄左エ門が掃除の終了の報告を終えたところだった。
乱太郎「はぁ…はぁ‥‥庄左エ門、団蔵」
庄左エ門「乱太郎、きり丸、しんべヱ!」
団蔵「やっときたんだね土井先生なら火薬委員会の用事で煙硝蔵へ行かれたよ?」

庄左エ門「授業を邪魔した罰として職員室の掃除をさせようかっておっしゃってたから早く言った方がいいヨ?」

乱太郎「ありがとう!」

三人は煙硝蔵のある校庭に向かって走るがその途中で滝夜叉丸が涙目になりボロボロになりながら乱太郎達に声をかける

滝夜叉丸「乱太郎〜!戻ってきてくれたのか!?はぁ‥‥はぁ‥‥」

乱太郎は駆け寄ってくる滝夜叉丸を冷たくあしらう
乱太郎「滝夜叉丸先輩、急いでいるんです!また今度!!」

滝夜叉丸「うわぁああ〜!ちょっ私をおいていくなぁ〜!」
「「「いやですぅ〜!!」」」


こうして三人の追いかけっこが始まっていた。
一方遅れてやってきた夜神は平助と共に在庫の確認をしていた

本来なら委員会の方を優先するべきだが‥‥どうもあの後の出来事が気になって集中できずにいる。

土井「はぁ〜煙硝蔵の管理もこうも火薬の使用量が多いと大変だな‥‥平助、蒼真そっちの集計は終わったか?」

平助「もう少しです‥‥っしかし、今月はよく使われていますね?」

「‥‥」

土井「また、仙蔵あたりがしんべヱ、喜三太と一緒に街へでかけたのか?

それに蒼真どうしたんだ?今日はやけに落ち着きがないじゃないか?」

平助「珍しいですよね?夜神先輩がそわそわしているのって‥‥何かあったんですか?」

「あ、‥‥まぁあったといえばあったんだけどねぇ〜

でもあれは自業自得というか‥‥なんというか‥‥」

土井「…?」

何のことだ?と聞こうとした時に土井先生〜と大きな声を出しながら慌てた様子で走ってくる問題児三人が走ってきた。

土井「乱太郎、きり丸、しんべヱ‥‥何をそんなに慌ててるんだ?」

「‥‥もしかして‥‥さっきのことで?」

土井「さっき?」

乱太郎「‥‥はぁ、はぁ‥‥はい!
実は滝夜叉丸先輩に追われてて」

平助・土井「「え?」」
滝夜叉丸が遅れて「助けてぇ〜!」と息を激しく切らして走ってきた。

土井「滝夜叉丸お前は誰に追われてる?」
滝夜叉丸「はぁ…はぁ‥‥七松先輩と塩江先輩と中在家先輩です!!」

土井「原因は?」

滝夜叉丸「尊敬する六年生をバカにしていると誤解されているんです!!」

「‥‥あぁ、やっぱりそいうことだったんだ‥‥滝夜叉丸」

滝夜叉丸「はい?」
土井「安心しろ六年生は怒ってなどいない‥‥」

「多分小平太たちはからかっていただけだと思うよ?」

滝夜叉丸「へ?」
「「「ほへ?」」」

土井「校庭を見てみろ」

土井先生の視線の先には校庭にいる三人の同僚たち。

長次「中在家…と〜す」
小平太「いけいけどんどーん!アた―ック」
文次郎「ギンギンレシーブあはは!」

楽しそうにバレーをしている三人をみて思わずずっこける滝夜叉丸。

平助「先輩たちが楽しそうにバレーしてる‥‥」

土井「多分滝夜叉丸が天狗になっているようなのでその鼻っ柱をおってやろうとでも思ったんだろう?

滝夜叉丸…あんまりうぬぼれすぎんなよ?」

滝夜叉丸「‥‥そうだったんですか?」
「‥‥あぁ、小平太たちもいくら血の気が多いとはいえ

無闇に後輩に勝負を挑むような真似はしないさ‥‥
考えを改めさせようと下だけなんだろうよ‥‥きっと」

滝夜叉丸「そうだったんですか‥流石は六年生考えが深い‥‥この平 滝夜叉丸深く反省します‥‥

反省‥‥反省‥‥反省?

っ、自らの間違いに気づきそれをすぐにただす‥‥
これはまさにこの優秀な滝夜叉丸にしかできません!!」


と胸を張って答える滝夜叉丸に思わずその場にいた全員がずっこけた!!

土井先生は諦めモードで苦笑いをしていた。






おしまい‥‥
ネタの提供はドラマCDからです。

2019/02/09