突然の挨拶申し訳ありません。
私はあなた様をとある人物の体験談の世界へと導くしがない案内人です。
昔、昔戦争もなく平穏に暮らしている一人の「少女」がおりました。
戦争はないが、最近の世の中は物騒で便利なものがすぐに手に入ってしまうこの世の中でもいいことばかりではありません。
そりゃあ、昔といってもまだ技術が発展していない戦国時代なんかの世と比べればこの時代はまだ平和なほうではありますが……、やはり何千、何万人と暮らすこの世界で一人一人が分かち合うなんていうのはとても、とても難しい話です。
幼い子供たちがお互いをいじめあい、いじめられた子供は自ら死を選ぶ子供もいれば。
両親たちの理不尽な理由で満足な食事も与えられず、只々ストレス解消の道具と化していきたいのに生きられずにこの世を去ってしまう子供たちも少なくはありません。
便利なものを得る…
技術が発展しこの世の中が暮らしやすくなる…それは大いに結構。
ですが、本当に「それだけ」でしょうか?
私たち案内人は「空の上からあなたたちを見ています」が……
何ともまぁ、人間とは無粋な生き物だと私たちは常々思います。
ですが、私たちはそれでも平等に人間たちの暮らしを見ていかなければならないのです。
何千、何万人といるこの世界で……私たちは「たった一人の少女」を見つけました。
その少女は、生まれつき心臓が強くなく
環境が悪い場所ではすぐに発作を起こして病院送りにされて狭苦しい部屋で毎日を過ごさなければいけないような子供でした。
激しい運動ができないその子は毎日ベッドの上で本を読みながら楽しそうに外で元気よく子供たちを眺めているのが日常でした。
しかし、そんなある日のこと…少女の容態が悪化し病院の医師や看護師が処置を施そうとするも心臓に限界が来たのであろう少女は目を覚ますことなくこの世を去ってしまった
彼女の人生はこれで「一度」終わってしまったのです
そう、経った10年という月日しか生きられずに……。
彼女が亡くなる前に彼女の意識の中を覗き込んで彼女の心情を探ると
生きたい
その願いを聞き入れることにしました……
これは、そんな彼女の「二度目の人生」が始まる物語である。
終わりと始まりの段
(…君は幸せに生きるべきだ…)(これから君が「あの時代」でどのようにして生きるのか…楽しみに見ているよ)
世界の上で神は
2019/09/12