蒼真の意外な特技の段

ドクタケ城から離れたところでしんべヱは新型の銃を落とさないように慎重に運ぶ。
きり丸はやけに慎重に静かに歩いていくのを見て背中にあるものを探っていると出てきたのはあの名刀の兼光だった。

高く売れるかなという野心に乱太郎たちはきり丸らしいと笑う。

「「「あははー」」」」
利吉「まぁ、返すにしても城は今は大騒ぎしているころですからねぇ〜」

とお仕置きという名のかんちょーされている八方斎を創造する。

「しんべヱ…」

しんべヱ「ん?なに?蒼真」
「それ、ちょっと僕にみせてくれないかな?」
しんべヱ「え?!蒼真組み立てられるの!?」

「……前に兵太夫たちからからくりのいろはを学んだことがあるから……少し試したいことがあって…いいかな?」


しんべヱ「いいよ!!はい」
「ありがとう」

僕は風呂敷を拾げしんべヱがめちゃくちゃに組み立てた形式をまずバラバラにする。

部品の一つ一つをみて、組み立て式を想像させる。
なぜか知らないはずの歯輪銃の組み立て式が自動的に頭の中に張り巡らされて手を一度動かせば止まらずにどんどん形あるものと化していった


「「「おぉ〜……」」」

それをみていた利吉と乱太郎としんべヱも関心の声を上げる。

乱太郎「すごい、だんだんと」
しんべヱ「銃の形になっていく」
利吉「構造を知らないはずなのに…!」
きり丸「…すげぇ」
土井「……!」

「これで最後に組み立てれば……完成!どうかな?

歯輪銃ってこんな感じであってる?」

利吉「あってるよ!すごいね」
しんべヱ「うわぁ〜い!元に戻った〜!!」
乱太郎「すごいよ蒼真!!」
きり丸「なんでできたんだよ!?」
土井「銃の組み立てをいつの間に……」

「いや、なんか頭の中に勝手に組み立て方式が浮かんできて…その通りに組み立てら…できました汗)」

無理な言い訳かな……苦笑いしながらしんべヱに銃を返す。
しんべヱ「これでパパに返せるよありがとう、蒼真」

「どういたしまして、これで一件落着ですね」

盗まれた新型銃の段END