日常の段

ユキナが忍術学園に来てから早くも二週間が経ち、完治して伊作より許可をもらっていた

伊作「うん、ケガもだいぶよくなっているし傷も完全にふさがっているみたいだね!!」

新野「これなら…実技の授業にもでて大丈夫ですね」

乱太郎「本当ですか!?やったねユキナ!!」

「…んぅ…」

乱太郎「どうしたの?」
伊作「…あはは、どうやら留さんがいないのをみて不貞腐れているようだね…」

乱太郎「え?……食満先輩?何故…?」

「…とめ、いいんかい‥‥入りたかった‥‥」

乱太郎「‥‥委員会?‥‥食満先輩の用具委員会に入りたかったっていうこと?」

「‥‥んぅ‥‥あ、とめ!!」

耳が垂れていているまるで、主人を待ち焦がれているペットのような感じで伊作は苦笑いしている。
留三郎が医務室に入ってきたのを感じとりユキナが飛びついた。それをなんなく受け止めつつ嬉しそうに微笑む留三郎。

留三郎「おっとと‥‥まぁ、‥‥おれ自身は大歓迎だが‥‥伊作「留さん?」‥‥いつでも会いに来てくれていいからな?」


「うん!わかった!!」

乱太郎「食満先輩いつの間に!?」
伊作「‥‥何故か、留三郎にはなついちゃったんだよねぇ〜‥‥だから、留三郎の気配を感じるとすぐに飛んでいっいゃうんだよ…」

乱太郎「どうやったんですか?!一体…」
留三郎「ん?俺は何もしていないぜ?ユキナ完治おめでとう!これから乱太郎たちと一緒に勉強していく仲間だ!!よろしくな?」


「あい!」

乱太郎「‥‥え、‥‥えぇぇえええ〜!!」

乱太郎はまさかの懐き具合に留三郎とユキナを交互に見て驚きの声を上げる。

そして朝食の時間になり乱太郎に連れられて食堂へやってくるときり丸、しんべヱもいつもの席にいた

今日の朝食は煮魚とみそ汁と漬物とご飯。
野菜炒めと卵焼きと冷奴の定食だった。

きり丸「お、乱太郎遅かったな〜!」
しんべヱ「あんまり遅いから僕たち食べちゃってるよ!!」

乱太郎「きり丸、しんべヱ!ごめんね!ユキナちゃんの傷を見てもらいに医務室に行ってたの!!」

きり丸「ユキナちゃん?あぁ、一年は組に編入することになった狼子供だったよな?」

しんべヱ「怪我が治ってよかったね〜!!」

「‥‥‥‥ありがとう?」

きり丸「なんで疑問形?」
乱太郎「‥‥この時はありがとうでいいんだよ!さて、僕たちも早くご飯をもらいにいこう?」

「うむ」

おばちゃん「あら、乱太郎君…ユキナちゃんも怪我が治ってよかったわね〜」

「あい!」

おばちゃん「定食はなにがいいかしら?」
乱太郎「私はA定食で!ユキナちゃんはなにがいい?」

「さかな!!」

おばちゃん「はいよ!A定食二つね!!‥‥はい、おまちどうさま‥‥お残しは許しまへんでぇ〜」

「‥‥あい!!」

きり丸たちの席につき、もぐもぐと頬っぺたにため込みひっしに噛んでいる

きり丸「なんだか、リスみてぇだな苦笑)」
乱太郎「そんなに慌てたら喉詰まらせちゃうよ?」
しんべヱ「ゆっくり食べるといいよ?」

「あい!」