山賊現るの段!

今日は厄日の日かもしれない‥‥

この世界に来てから二日目。
食料を求めて歩いているとガラの悪い山賊たちに見つかってしまった。

自分の持っている不思議な力を用いて何とか山賊たちを撒くことができた‥‥

だけど子供の力でしかもごはんを食べていない体力だった僕には限界がとっくに来ていたようで歩くのに必死だった。
そのためか話し声にも気づかずに茂みから顔を出してしまった

「こ、子供!?」

男の子ノの声が聞こえた色鮮やかな服を着ている
水色の#や〇が描かれた文様のメガネをかけた少年と深緑色っぽい服を着た優しそうな青年と‥‥緑色の少年がいた‥‥

「‥‥っ!」

まさかこんなに人に会うとは思ってもいなかった‥‥

逃げないと‥‥殺されてしまう!!

体力は限界にきているがそんなことを気にしていられない‥‥命の方が大事だ‥‥

でもあのメガネの少年なんか見たことがあるような気がする‥‥

逃げようと足を必死に動かしていると後ろから「待って!」ト制止ノ声が聞こえるがそれを無視していこうとするが‥‥

ドサッと足を引っかけて転んでしまった

いたたた‥‥

「‥‥っ!」

「だ、大丈夫!?」

メガネの少年が僕に近づいてきた
先ほど転んだところの部分の服が破けて血が出ている

それにさっき斬られたところからも血が出ている。

痛いな‥‥

これは出血死するかもしれない‥‥

この人達からも逃げられないとなると‥‥僕の人生は‥‥二度目もここまでか‥‥

なんて最早諦めが潔くなるものだ‥‥。

「大丈夫かい!?」
三人ノ中で一番大きい男の子がこちらに近づいてきた僕は急いで起き上がって警戒するように距離をとる‥‥


ふとこのメンバーを見て
一つ思い出したことがある

いつしかNHKデヤッテイタ

忍たま乱太郎ノアニメだったキャラクターの気がする‥‥


僕も一時期ハマってみていたことがある
夢小説あるあるで天女という未来からきた女が忍術学園をひっかきまわし彼らがひどい目に遭い女は殺され天に返されるという話だった‥‥のを思い出した‥‥

僕は血の気が引いた‥‥

まずい‥‥この展開だと忍術学園に連れて行かれそうになる‥‥

そうなるとどうする?

コロサレル率がタカクナル・・・

そうならないように表情を殺して可哀そうだが彼らを睨む。

でも彼らは特に気にしていないようで‥‥


「‥‥大丈夫‥‥僕たちは敵じゃないよ?

君を傷つけたりはしない‥‥」


大きな青年は確か保健委員の‥‥善法寺伊作じゃなかったかな?

彼は懐に入れていたクナイをその場に捨てる…
その行動に驚いたもう一人の緑の少年が声を上げる

この人は確か‥‥

三反田‥‥数馬だったっけ?

三反田「伊作先輩!?」

僕の読みはあたっていたようだ

伊作「数馬‥‥君も苦無を捨てろ」

いつもの優しい表情ではなく真剣な表情でトーンを低くして後輩に言った。

数馬「でも!伊作「…いいから!」・・・・わかりました」

渋々といった感じで彼モまたクナイを捨てる。

でも油断はできない‥‥
僕が気を緩めた瞬間にクナイを拾ってグサッっていうパターンもあり得るからだ‥‥


クナイを見つめているといつの間にか伊作さんが僕に近づていたことに驚いた

ぎゅっと抱きしめられる温もりに薬品というか独特の薬の匂いが漂ってきた

バタバタと抵抗をしてみるも怪我をして体力が限界の子供の力と現役プロに近い忍者の男の力の差は歴然でありされるがままの状態になった。

伊作「もう、大丈夫‥‥君を助けたいんだ‥‥手当てをさせて欲しい」

やめてくれ!僕の死亡グラフが高くなる!

僕はまだ死にたくない!!
それに絶対に、受け入れてくれない人だっているはずだよ

鉢屋三郎とか‥‥三郎とか
潮江文次郎とか‥‥←

あとは食満留三郎とか‥‥

何気に思い出してきたキャラクターの名前を脳裏に描いていくとこれから死ぬんだということにふらっとめまいを起こす

駄目だ‥‥今意識を失うな!
耐えろ!耐えるんだ!!

デモ、身体は正直なようで党に限界に来た僕は意識を手放してしまった‥‥

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