≪いいかい…?ユキナ‥‥この力は人前で使ってはいけないよ?≫
いつしか父様に教わったときのことだった
≪どうして?≫
≪この力はとても素晴らしいものだが‥‥力を持っていないものがそれを見ると、人はそれを怖がってしまうからだ‥‥≫
こんなことを教えてもらった覚えはない‥‥
しかも父様との記憶何て覚えていた方がびっくりだった。
幼かった自分の姿を見るともう4歳くらいの時のものだろう。
父様は随分と若いなぁ〜20歳前後かな?
母さんは確か父様より年上だって言ってた。
確か‥‥25歳くらいだって‥‥僕を産んだのはそのくらいだったはず‥‥
あれから14年の月日が流れていたのか‥‥
父様が5歳くらいの時にとつぜん帰ってこなくなった
爺様は驚きはしなかった何でだろうとずっと疑問に思っていたことがある。
そして爺様から聞いたのは「神隠し」という現象についてだった。
神社の仕事をしている際にふと別の世界へ行ったことがあるのだと爺様が言っていた。
初めは作り話かと思っていたが父様がいなくなりそして自分も今消えた‥‥
これは本当の出来事だったようだ
爺様が言うには何でもあの神社に祭ってある宝玉には不思議な力があり数年に一度力のあるものを隠してしまうことがあるのだという。
起こる日もあれば怒らない日もあるのだという‥‥。
今回起こったということは‥‥力が溜まったて僕が選ばれたというわけか‥‥
そういえば‥‥声が聞こえた気がする‥‥
≪その願い‥‥聞き入れた≫
何も願ってなかったような気がするが‥‥
なんて思っているとふと夢の残像みたいに映像が歪み消えていく
意識が浮上すると見覚えのない木でできた天井を見つめる。
ここは‥‥?イッタイドコダ?
怠い身体に鞭を打ちながら無理やり力を入れて体を起こす
「‥‥い、‥‥ったい」
じわりと涙が出そうになる。
ふと、涙が出そうになるのを無理やり止めて今の状況を把握するためにまず自分の身体を見た。
両腕を動かしてみるとやはり自分のては小さかった。
まるで夢に出てきた4歳くらいの小さな手。
僕は18歳の高校生だったはず‥‥どこの名探偵だ!?
実ためは4歳の幼女中身は高校生!
ッテ‥‥なんだか自分で自分を気味悪がるのも心が沈んでくる‥‥
自分で何言っているのかわからない‥‥←。
取りあえず落ち着くことが第一だな。うん‥‥。
この世界に来てから一日目
住みやすそうな洞窟を発見する
そこで夜を明かす。
食料を求めて散歩に出かける
山賊にでくわす
蹴散らす
負傷し、忍たまに遭遇
気絶する‥‥
目覚めて場所が不明‥‥←今此処‥‥
まさか‥‥と冷汗が背中をつたう。
ここは忍術学園の可能性が高い‥‥
今自分は生きており、手当てされた包帯と寝かされた布団を見てみると‥‥
ここはどこかの医務室なのだろうか?
誰もいないということに不思議に思うが‥‥
天上に誰かしらいるのかもしれない‥‥視線を感じる。
というか僕の服装が変わっていた。誰かが僕の裸を見たとか!?
キゃっ(〃ノωノ)ハズカシイ!!
っていっても今は幼女の身体なので気にしないでおこう。
今学園長と拾った人たちや先生とで僕をどうするのかで話し合っているのに違いない
ここは逃げるしかないな!
ウン・・・・。
そうと決まれば話は早い身体は辛いけど少し寝かせてもらったから大丈夫だ。