長い昔の夢‥‥の段!



≪化け物だ…どこからこんな力が‥‥≫



≪何でこんな子が‥‥産まなければよかった!‥‥≫



≪お前は、実験体だ‥‥我々の役に立たなければ、産まれた意味なのないのだから!!≫




消えろ!!


ただ‥‥生まれただけで‥‥僕は常日頃から罵倒されてきた。

別に‥‥好きで生まれたわけじゃない‥‥

僕が話すと怒られて‥‥存在するだけで罪だと‥‥

何度も痛い実験を強いられてきた。

僕は‥‥何のためにこの世界に生まれたんだろう?

別に、天涯孤独の悲劇のヒロインになりたいわけじゃない‥‥

周りの人間たちのように

普通に暮らし、普通に学校というところで勉強して
普通に同い年の子共と遊びたかった‥‥‥それだけを望んでいたのに。

どうやら、神様は僕を普通の人間とはしてくれなかったようで。

元から化け物だったのに、彼らの実験のせいで、もっと化け物になってしまったようだ。

僕のいた世界ではエスパーという特殊能力を持った人間たちが稀に生まれる。

僕の所属した「BABEL」は
国内の超能力政策を一手に引き受けている国の組織で、1940年頃招集された大日本帝国陸軍特務超能部隊を前身とし、1960年頃に発足した。

超能力研究の他に、エスパーの関係する犯罪の対処や、予知された事件事故の阻止、大きな災害や事故での救助等、バベルの活動は多岐にわたり、警察や消防と連携を取る場面がよく見られる。自衛隊とも関係は深く、運用主任が自衛隊の訓練に参加することもある。BAe 146といった専用機や戦闘用ヘリコプター等を所有し、現場に出るノーマルや接触感応能力者など戦闘力の低いエスパーは護身用火器としてベレッタM92を所持していたり、機関銃や手榴弾を使用することもある。また自衛隊によく似た階級制度もあり、局長直属の戦闘部隊が存在する。

バベルの目指す理想は「普通人(ノーマル)とエスパーが協調し、対等に共存する世界」にある。その実現に向け双方の差別、敵対意識を無くすべく尽力しているが、なかなかうまくいっていない。また利益のみを重視しがちな政府の方針ともしばしば対立し、一方で超能力が国際競争の鍵を握る時代の到来により、潤沢な予算を与えられているため、他の省庁からもあまりよく思われておらず、大きな権限を持つ反面、孤立しそうな立場になることも多い。

現場へ出動する場合は基本的にエスパーと現場運用主任(ノーマル)とによるチーム制を採っており、特務活動を行うエスパーまたはチームには「ザ・」で始まるコードネームがつく。その中でも「ザ・チルドレン」「ザ・ハウンド」「ザ・ダブルフェイス」「ザ・ワイルドキャット」らはトップクラスのチームである。

長々と話してしまった僕たちの世界を知っている人は飛ばしてくれて構わない。
そもそも僕たちの持つこの能力にはそれぞれ段階というなの「レベル」で分けられている

物理法則をねじ曲げることが可能な力。質量・エネルギー保存の法則はもちろんのこと、空間も光の速度も超える。

「超感覚」と「念動力」の2通りに分けられる。またこの作品にはそれらの組み合わせなどによって複合能力と合成能力が存在する。合成能力主体のエスパーが多く、チルドレンのような純粋種の高超度エスパーは希少。訓練である程度能力を伸ばすことができ、負傷や極限状態に陥ることにより、通常では不可能な成長を遂げ、能力が強化・増加することがある。

エスパー達の力は人様々であり、世界的に超度(レベル)ごとに分類されている。これらは超能力の能力の度合いを計測器によって1から7の数字で表しており、数字が大きいほど能力が高くなる。分類は1996年以前の震度の基準をもじったものである。超度が上がるほどエスパーの数は少なくなり、最高度超度7は数えるほどしか存在しない。

超度1 - 静止している人や、特に超能力に敏感な人が感じる程度。
超度2 - 大勢の人が感じる。戸や障子が揺れる程度。
超度3 - 家屋が揺れ、電灯などのつり下げ物が大きく揺れる。
超度4 - 花びん等が倒れ、歩いている人にも感じられる。多くの人が驚いて外に飛び出す。
超度5 - 壁に割れ目が入り、墓石が倒れる。
超度6 - 家屋倒壊3%以下。地割れや山崩れが発生する。
超度7 - あらゆる物が破壊され、物が飛ぶ。
超度6を超えると計測不能になるために、超度7の中でも力の優劣は大きく分かれてくる。

ちなみにレベル7は最高レベルで世界で公認されているのは僕も含めチルドレンのメンバー四人だけである。




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