土井side

潮江によって助けられた一人の少年は北の国の有名地「神牙」の国からやってきたという。
学園長に手紙を渡しそれを読んだ学園長は何かに納得し了承の言葉を先に述べた。

一年は組に編入させる!!

次に述べた言葉に私たちは一番に驚いた何故か手紙を渡した少年も同じように驚きの声をあげてあんぐりとしていた
どうやらこの子には何も聞かされていないようだった

山田「また‥‥迷惑な思い付きを」

と小声で呆れた表情で山田先生がつぶやく
それは同じ気持ちである私も声を上げる

土井「学園長!!突然の思い付きをしている場合じゃありませんよ!どうしたらそうなるんですか?!」

学園長「えぇえい、落ち着きなさい!!土井半助、突然の思い付きではない!!もうすでに決めたことなのじゃ異論は認めん!!」

土井「山田先生からも何か言ってくださいよぉ〜!!」
隣にいた山田先生に助けを求める。

山田「はぁ〜‥‥学園長がこうなったら、止められないのわかっているでしょう‥‥あきらめましょう?土井先生」

土井「そんなぁ〜山田先生までぇ〜」

また授業が遅れる‥‥と胃を押さえながら涙ぐんでいると隣の少年が申し訳なさそうな表情をしていた
この子‥‥うちの良い子たちよりかなり大人びているな

「‥‥あ、あのぉ〜‥‥僕まだ学園に入るとは言っていませんし‥‥そもそも、入学金とかそいうのも持ってきてないですよ?

それに父上や奏多たちにも話していないのに一存で決められては困ります」


土井「そうですよねぇ〜!!学園長彼もこういっていることですし、まずは親御さんに話をつけないと!」

学園長「案ずるな既に話はしてある!!許可も得ているし、入学金も実は前払いでもらっている」

「「「「えぇえええ〜!!!」」」」


「そ、‥‥そんな父上から何も聞いていないですよ!?」
「‥‥あ、あのぉ〜‥‥僕まだ学園に入るとは言っていませんし‥‥そもそも、入学金とかそいうのも持ってきてないですよ?

それに父上や奏多たちにも話していないのに一存で決められては困ります」


土井「そうですよねぇ〜!!学園長彼もこういっていることですし、まずは親御さんに話をつけないと!」

学園長「案ずるな既に話はしてある!!許可も得ているし、入学金も実は前払いでもらっている」

「「「「えぇえええ〜!!!」」」」


「そ、‥‥そんな父上から何も聞いていないですよ!?」
学園長「うむ、手紙でも学園に入学することを望んでいると書かれていたのでな

これはわしだけじゃなく陽屶自身の願いなのじゃ‥‥
だからお主をお使いに出したんじゃろうてぇ〜」

少年は何かを考えてしばらくして私たちのほうを見て姿勢を正すと頭を下げる

「‥‥突然こんなことになってしまいもうしわけありません‥‥そこにいらっしゃる土井殿や山田殿にまでご迷惑をおかけしますが‥‥


どうやら一年生として学ぶことになったようなので
足を引っ張ったり迷惑をかけたりすることがあると思いますが‥‥

何卒よろしくお願い申し上げます。」

思わず、ぽかーんとしてしまったがすぐに我に返り私たちも頭を下げる。

土井「あ、い、いやぁ〜‥‥ご丁寧にあいさつをどうも。

私は一年は組の教科担当しています「土井 半助」といいます‥‥これから同じ忍者を学ぶ者同士仲良くしてほしい」

山田「私は一年は組の実技担当教師「山田 伝蔵」と申します。そう硬くならなくていい、ここでは身分なんて関係ないのだから気楽に話していいぞ?」

「‥‥そ、そうですか?‥‥それでは改めまして山田先生、土井先生‥‥疾風 蒼真ですよろしくお願いします」

「「あぁ!!」」

どうやら賢くていい子のようだ。これならは組に入っても彼だけはまじめにやってくれそうな気がする‥‥。

潮江「俺は六年い組の潮江文次郎だ‥‥これから後輩になるわけだからよろしくな」


「はい!それじゃあ、潮江先輩‥‥でよろしいのですか?」

潮江「あぁ、よろしくな蒼真」

「よろしくお願いします」

普段なら怪しいと警戒する潮江でもこの警戒心のなさ、彼はどうやら人を自分の懐の中にいれるのがとてもうまいようだ。偽りのない温かい笑顔にこちらもほっこりとしてしまいそうだ。

私たちは一年は組の教室と部屋を案内するためまずは部屋に向かう。

土井「ここが一年は組の長屋だ。この学園は広いから少しずつ覚えていくといい」

「はい、ありがとうございます。土井殿」

なんか、は組と同じ年頃の子に殿と言われるのはくすぐったいな‥‥

土井「‥‥あのな、蒼真」
「‥‥はぃ?」

土井「もう、君は今日からこの学園の生徒になるんだから殿はつけなくていいんだよ?
これからは私たちが君の先生になるんだからね」

優しく語り掛けるときょとんとした顔になった。

「‥‥は、‥‥す、すみません。いつもの癖になってしまいまして‥‥汗)そ、それじゃあ‥‥土井、‥‥先生でよろしいですか?」

土井「‥‥あぁ!それで構わない、みんなそう呼んでるからね」

「ほっ)‥‥よかったです、それじゃあこれからは土井先生とお呼びしますね!よろしくお願いします土井先生!ニコッ)」

無邪気な笑顔でニコッとほほ笑んだ彼の仕草に思わず口を押え背を向ける‥‥ドンドン顔が赤くなっているに違いない…可愛すぎるでしょう‥‥←

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