青春と純白パンツ

ふわりと突風が吹き翻るスカート。
スカートを押さえる素振りもなく携帯を弄る手を止めずに歩を進めようとした時だった。

「…」
『何してるの?』

にこりと笑いながら見下ろした先には、神出鬼没な転校生がいた。

「いえ突風が吹きましてね、なまえのスカートが翻ってパンツが見えそうで見えないという中々際どいラインを行ったり来たりで」
『で?』
「で、そこまでされたら思春期真っ盛りな男としては気になるじゃないですか!」
『ほう』
「いやでもなまえだって何の準備も出来ていないことだって充分承知しているつもりです。まさか今日僕に偶然とはいえスカートの中がチラリとしてしまうなんて朝家を出る時まで思ってもみなかったことでしょうから。ああ、こんなことなら僕との初めての日に身につけようと思っていたとっておきの純白の下着をはいておけば良かった。なんで今日に限って子供っぽいコットンの下着なんてはいて来ちゃったんだろう…君の心中お察しします。でも大丈夫、僕はそんな背伸びしていない普段通りのなまえだって充分愛していますから」

廊下に這いつくばったまま力説する転校生に片足をあげてにっこり笑いかける。

『残念だったね、一生そんな機会なんて訪れないから』
「えっ、そんな大胆な…ぐえっ」

みしり、と顔面にフィットした足をゆっくりあげるとどこか幸せそうな顔をして鼻血を垂らしていた。

『あーあ、つまんないもん踏んじゃったわ』


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