シュンと小さく音を立てて開かれる自動ドア。一歩足を踏み込めばピロピロと気の抜けるような軽快な音が辺りに鳴り響く。
あ、と小さく呟いた声がして目を向けると小さなビニール袋を下げたなまえが立っていた。職場では黒を基調とした隊服が支給されていていつもはそれに身を包んでいたが、今日はオフのためかゆったりとした淡いピンクのニットを着ている。普段は見ることのない珍しい格好に興味を引かれていると居心地悪そうに口を開いた。
『スクアーロさん』
「よお、休みか?」
『はい。今日もお仕事何ですか?』
「ああ、今終わったがなぁ。今から上がりだ」
『お疲れ様です』
頭を軽く下げてそそくさと立ち去ろうとしたなまえを呼び止める。
「昼飯がまだなら飯でも食いにいかねぇか?」
きょとんと目を丸くしてじっと見上げられた。柔く纏めてある髪の後れ毛がふわふわとエアコンの風に頼りなく揺られている。
『お昼も良いですけど、もっと別の所へ行きませんか?』
首を傾げながら頬に手を添えられる。もちろんそんな誘いも嫌いじゃない。
「いいぜぇ」
引き寄せようと腰に手を廻したところでガツンと下半身に走る衝撃に目を剥く。
『昼間っから盛ってんじゃねぇよ、エロ親父っ!』
「き、さまっ…」
ふんっと鼻をならして踵を返すなまえをぼやける視界ので睨みつけながら決心した。
あの女、ぜってぇ犯す。