05
「カルマ君が来てくれて、ほんとに助かったぁ……」
紗良は旧校舎へ続く山道を登りながら、大きなため息を吐いた。
「E組の事、だいぶ怪しんでるみたいだねー浅野クン」
「うん……この先ずっと隠しきれるかな……」
殺せんせーの事や暗殺に関する事柄は一切口外禁止だときつく言われているが、鋭い学秀に隠し通せるか正直不安だ。
「紗良って言い訳とか苦手そうだもんね。けどホントに、国家機密喋っちゃダメだよ? 記憶消去の手術されちゃうらしいし」
そう言ってカルマは紗良の頭を指でつんつんとつつく。
「うぅ、分かってる……。手術、想像しただけで怖いよ……」
記憶消去の手術がどんなものなのか分からないが、頭にメスを入れることになるのだろうかと考えて、紗良は身震いした。
「だけど紗良がバラしたら、浅野クンも記憶消去の手術されることになると思うと、ちょっと笑えるね」
「わ、笑えないよ……!」
学秀のためにも、絶対に秘密をバラすわけにはいかない、と紗良は強く思うのだった。
おまけ
理事長室にて。
「失礼します。お呼びですか、理事長」
「あぁ、浅野君。用はないからもう帰って構わないよ」
「!?」
集会の時間 end
2015.10.25
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