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いよいよ、南の島の暗殺旅行の日がやってきた。

「船はヤバい……船はまじでヤバい……先生、頭の中身が全部まとめて飛び出そうです……」

南の島へ向かう船で、殺せんせーはデッキの手すりにもたれ掛かかり、船酔いでぐったりとしていた。

その隣でもうひとり、顔色を悪くしてぐったりとしている人物がいた。

「うぅ……気持ち悪い……」

「紗良、大丈夫?」

カルマは紗良の背中をさすりながら心配そうに声を掛ける。

「だい……じょうぶ……」

「全然大丈夫じゃなさそうだね」

紗良は船旅をするのが今回が初めてだったので、こんなに酔うとは思っておらず、酔いどめを持参していなかった。

「紗良ちゃん、お水飲む?」

渚が買ってきた水を差し出すと、紗良はそれを受け取って口を付けた。

「ありがとう渚君……」

「紗良ちゃん、もうすぐ着くみたいだよ! がんばって!」

海の向こうにうっすら見えてきた島を指差しながら、カエデが声をかける。

一方で殺せんせーは、弱っている今がチャンスとばかりに皆から攻撃をしかけられていた。

「みなさん……私にも優しくしてください……」

そんなこんなで、殺せんせーの暗殺場所である南の島に到着した。

「紗良、着いたってさ。歩ける?」

「うん、歩ける……」

そう答えた紗良だったが、カルマは紗良をひょいっとお姫様だっこで抱え上げた。

「カルマ君!? 歩けるよ!?」

「いーからいーから」

「降ろしてっ……!」

「ダーメ。その顔色が治ったらね」

そのままスタスタと歩いていくカルマに、紗良は抗議を諦め、大人しくカルマの優しさに甘えることにした。

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