監督と従兄なオレ。


 はあ辛い。

 なぜ、オレの従妹はあんなに頑張り屋さんなのか?
そして、天然入ってて自分に鈍感だから、周りが気をつけていないと、突然バタンキューしちゃうのだ。

 というか、しちゃった。

「だからいつも言ってるだろ?
身体が資本!
 睡眠取れてないなぁとか、なんだか疲れてるなぁと思ったら休む!
 ってさ」
「かがみ兄声大きい……」
「すまんぬ」

 布団からちょこんと顔を出し、弱っているいづみ。

 ちょっと仕事で2〜3日劇団を空けてたらすぐ無理しちゃったみたいで。大分周囲も慣れてきたから大丈夫かと思ったが、ほとんど年下しか居ないから頑張りすぎたみたいだな。

 先ほどまで真澄が布団に噛り付いていたが、いづみの気が休まらないので出て行ってもらった。というか、綴るんが引きずっていった。

「ほら、冷えピタ買ってきたから。枕元にポカリも置いとく。
 喉が乾いてなくても、目が覚めた時に飲めよ」
「はぁい」
「暫く飯はオレが作るから安心しな。レッスンも適当にやっとくよ。
 …………おやすみ」

 久々にいづみの頭を撫でてやる。春組の奴らがいる手前、中々監督の位置にいる従妹を年下扱いして甘やかせにくくなったからな。

「ありがとう、かがみ兄。おやすみなさい」

 気持ちよかったのか、うとうと、微睡み出したいづみを起こさぬよう、そっと部屋を後にした。



 談話室に行くと、春組の奴らが固まって落ち込んだような雰囲気を漂わせている。
 くらぁ〜〜いのお兄さん嫌いだよ!

「なーに暗くなってんだ?」

 あえて明るく問いかける。
一番に発言したのは、やはり監督ラブで有名な真澄。

「!
 監督は!? 俺の事呼んでなかった?」
「呼んでません。いづみは熱は薬飲ませて大分下がったから、後はゆっくり休んでたら大丈夫でしょ。
 風邪の症状無いし、多分疲労っぽい」
「もっと僕たちがしっかりしてたら…………」
「いやいや咲也君。それに真澄にシトロンに至に綴るん。
 先に言っとくけど、皆良くやってると思うよ!
 学校とか仕事とか、それぞれメインの生活もある中、舞台の練習や寮の掃除とかも分担してるみたいだし。
 今回はいづみが張り切りすぎて空回りしただけ。劇団員の健康管理も仕事の内なのに、その前に自分が倒れちゃったらダーメでしょ。
 皆も疲れてるだろうから、しっかり食べて今日は早く寝る事!」

 いづみは自分が見とくから、と付け加えると真澄以外は少し安心したようだ。

「たるち、お前も今日はゲームは程々に早く寝ろよ〜〜」
「ういうい」
「その返事は寝んやつww」

 今日は鍋!
たくさん野菜入れて残りで、いづみに食わせる雑炊でも作るか。

 キッチンで準備をしだすと、綴るんが
「手伝います」
 と、慣れた手つきで野菜を切り出した。さすがお兄ちゃん*属性。

「ワターシは机セッティングするね!」
「さんきゅ〜〜」

 ご飯も炊けたし、唐揚げは帰りに買ってきた。鍋も二つ用意して、セット完了!

「「いただきます!」」

 とりま、いづみが元気になったら、カレーうどんでも作ってやるか!
皆待ってるから早く元気になれよー。





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