Side 壱
僕は警察官が大好き。
だって、いつも僕を守ってくれるおじさん達も警察官なんだもん。

小学校に入ってから僕は一人の部屋で寝るようになった。
最初は寂しかったけど、寝る前におじさん達が毎日順番にヒーローのお話しをしてくれた。
ワクワクした気持ちで眠れたよ。

なんかね、初めておじさんが僕の所に来た時、お母さんに言おうと思ったの。
でも、僕赤ちゃんだったから喋れなかったけど。
お母さんがいなくて、おばあちゃんがご飯作って誰もいない時とか、夜中に何でか泣かなくなった時、はー君が遊んでくれた。
お気に入りのキリンさんを動かしたり、天井のキラキラをくるくる回したり。
お母さんがよく歌ってくれた子守唄も歌ってくれたよ。


僕が四歳の時にまっちゃんが来た。
はー君と友達だったみたいで、二人とも泣きながらギューっとしてたから、僕も悲しくなって泣いちゃったんだ。
そしたら、二人とも僕を泣き止まそうとして変な顔いっぱいして面白かったな!

お母さんに面白いおじさんいるよ、って話そうとしたら言葉が出なくなって、違う事考えちゃう。
魔法なの? と聞いたら、うんだって。
変なの。

それからは少しだけ賑やかになった。
僕が将来ヒーローになりたいって言ったら、ヒーローになるために先生になってくれるって。
だから、毎日お外でたくさん遊んで、好き嫌いも無くしたよ。本当は苦いの嫌いだけど、はー君とまっちゃんが頑張れって応援してくれたから食べられるようになった!


僕が五歳になった時、おひげのおじさんが来た。
何でか僕を見て、ポロポロ泣いちゃったから、頭なでなでしてあげたら余計に泣いちゃった。僕が赤ちゃんの時みたい。そう言ったら、はー君とまっちゃんが大笑いしてた。
ひろ君は僕のパパはヒーローだよって教えてくれた。

もっとヒーローの修行頑張らなくちゃ!



僕が六歳の時、だっちが来た。
三人はとってもビックリしてた。
ちょっと怖そうで、三人の後ろに隠れて覗いたら、寂しそうにしたからすぐに仲良くなったよ。
みんな僕のパパの友達なんだって。
僕は自分で探すの! て言ってあるから、名前は内緒にして警察の学校で有った事をいつも教えてくれた。

なんでみんな僕にしか見えないの?
それは、僕を護ってくれてるから。四人ともニコニコ。

七歳になった。
小学校の入学式で、お母さんとおじいちゃんとおばあちゃんよりも四人は泣いてた気がする。

はー君、まっちゃん、ひろ君、だっち。
僕は一人っ子で、お母さんも忙しくて、おばあちゃんといつも居たけど、四人がいてくれたから寂しくなかったんだ*。
遊んだり、修行してくれたり、悪い事したら何でダメか教えてくれた。

お母さんは僕の誕生日の夜、肌寒い日とか、たまに寂しそうな時があるの。
四人も一緒。僕を見てるけど、多分パパの事思い出してるのかな、と思う。

だから、早くヒーローのパパを見つけなくちゃ!
お母さん、おじさん達、待っててね!





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