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俺が本当に『愛情』というものを理解してから感じた、気持ちの違和感。
〈他人は憎むべき存在〉だと思っていた頃は、ただウザイ奴、そんな印象だった。
いつもちょこまか俺達兄弟に付いて回って、殺気丸だしの俺にすら笑顔を振り撒く。
今思えば、俺とは正反対だから、そういう奴の存在を認めたくなかっただけなのかもしれないが。
だが、今は違う。
あいつの一挙一動に胸が高鳴り、締め付けられる。
嬉しいのか悲しいのか分からない、この不可解現象こそが、きっと、恋なんだろうなと最近実感した。
『我愛羅?どうしたの、そんなに難しい顔をして。』
『架音……、いや、なんでもない。』
ふぅんと首を傾げつつ次に向かうのはカンクロウの元だった。
別に、想定できた事なのにいちいち胸が締め付けられる。苛立つ。
俺は知っている。
カンクロウと架音は想い合っている事を。
だからこそ余計にもどかしい半面諦めもつく。
優柔不断で
何やってもイマイチ格好がつかなくて
それでも
人一倍優しくて
誰よりも頼りになって
…俺を支えてくれて。
敵うわけがないんだ、愚兄(アイツ)には。
だから見守る。
今ある幸せを崩してはいけないんだ。
そんなことは分かってるんだ。
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