斉木楠雄の喜劇
近所に手作りコーヒーゼリーショップができた。若い女店主の手作りだ。手頃な値段、値段以上の出来、なにより近所で僕のお気に入りだ。毎週月曜日必ずそこで買って帰る。店内に3、4人ほどなら入れるであろうスペースもあるが家でゆっくり食べるのが一番だ。今日も月曜日。見えてきた。
「いらっしゃいませ、今日もオリジナルコーヒープリン3つでいい?」
ああ、よく覚えているじゃないか。僕も貴方が僕のことを緑メガネの高校生というあだ名をつけているのを知っているよ。事実だから何も感じないが。そして今日試作が余っていることも勿論予知済みだ。
「そうそう、昨日ちょっと試作を作ったんだけどね」
ほらきた。決して談話をするような間柄でもないがくれるというなら喜んでもらおうじゃないか。
「よかったら食べませんか?」ありがたく頂くとしよう。
「じゃあ一緒に袋に入れておきますね。もしよかったらまた来週感想をお願いします」
また来週もよろしく頼むよ。