不器用な爆豪
敵に攫われたかっちゃんが帰ってきた。目の前にいるかっちゃんは不機嫌そうながらも「…心配かけたな」と目を逸らしながら謝った。まだ信じられずに、かっちゃんの体をペタペタと弄りながら「本物?」と確認する。
かっちゃんが「ったりめーだろ」と言い放って、安心からか目から涙がポロポロと零れ落ちてから既に1時間くらい経っていた。
いい加減泣きやめや、とかっちゃんが私の頭を撫でるけど、中々涙は引っ込まない。「心配したんだから〜!」と抱き着けば痺れを切らしたのか私をべりっと剥がしてベットに投げた。
「…まだ、泣くんか」
「ごめ、でも本当に無事でよかったって、安心して、」
「…はあ」
仰向けになって、今までは真下に流れていた涙が横に垂れ落ちる。器用にそれを親指で掬ってかっちゃんが私の上に跨った。
「…十秒以内に笑わないと犯す」
「なにっ、それ…」
10、9、とカウントダウンを進めるかっちゃんに苦笑する。相変わらず、不器用なんだから。
いっそもう全身の水分がなくなるくらい私を抱いてよ。
不器用な彼の慰め方
title レイラに初恋