Short Story





やっちゃんに誘われる

短編ボツなので長いし名前変換ない


ガヤガヤと騒がしい昼休み。私が自分の席を立って友人のもとで一緒にご飯を食べているときだった。ガラッと大きな音を立てて、「谷地さーん!」とオレンジ頭の小柄な子と相対的な背の高い男の子が入ってきた。
「ごめん!ここの問題の解き方教えてくれる!?」
「あ、うん、いいよー。」
そういって私の友人、仁花は筆記用具を取り出して二人に解き方を教えだした。
スラスラときれいな字でオレンジ頭クンのプリントに書き込んでいく。あ、そのシャーペン私が送ったやつ。なんて思いながらその姿をじーっと見つめていた。
「あー、そっか!昼休みにごめん!ありがとー!」
「…ッス。」
そういってまた大きな音を立てながらこのクラスを後にする2人。なんだか、まあ、元気な人だな。
「今の、バレー部の子?」
「あ、うん。今度は試験落ちないようにしなきゃって、がんばってるみたい。」
「ふーん、ってことは初めのテストから躓いたんだね、あのこたち。」
「で、でもバレーしてるときはすごいんだよ!」
キラキラした瞳でバレー部のことについて語りだす仁花。あんまり興味はないけれど、彼女があまりにも楽しそうに話すもんだから聞いていた。
「でね、日向、あっさっきのオレンジの子ね、が、バーンって!」
「仁花、オレンジクンが移ってない?」
「日向ね。#1#も一緒にマネージャーやらない?やりませんか!?」
「なんで言い直した…。無理、私マネージャーむいてない。」
「そっか。#1#もやってくれたらうれしいんだけどな。」
「…なんでよ。別にヒナタクンがいるからいいじゃん?」
そうだけど!そうじゃないの!とむくれる仁花を落ち着かせてるとチャイムが鳴った。
英語の準備してくる。そういって私は弁当箱を持って自分の席に向かった。
だって、私もバレー部になったらさっきみたいに仁花が他の異性と親しげに話しているところを見なくちゃいけないじゃないの。
こんなとき、自分が女であることをどれほど嫌っただろうか。

放課後、各々が部活へ行ったり帰宅したりしている時だった。
「#1#、バレー部行ってくるね!」
「うん、がんばれ。」
素っ気なくなってしまった。多分私は悲しいんだと思う。仁花をとられたことだけでなく、仁花が楽しそうにバレー部に向かうのを見るのが、何よりつらかったんだ。
「…ねえ、一緒にいってみない?ハッ、もしかしてバレーの知識ない私が行くのはおかしいとか内心思ってたり!?それともボール恐怖症とか!?ごめん、私何も知らずにノコノコ誘って…!!」
「落ち着いて!言ってることがよくわかんない!」
「ごごごごごめんなさいいいいいい!」
「怒ってない!怒ってないから!泣かないで!違うの、ちょっと悲しかったんだって!」
あ、勢いでいってしまった。目の前の仁花は「悲しい?」と首をかしげている。
どう言おう。どうしよう。
あー、とかうー、とかわけのわからない私を見て仁花はますます首をかしげた。
「ああ、もしかして一緒に帰る人がいないから寂しかったとか?」
「あー、うん、そうそう。」
「じゃあ一緒にバレー見ようよ!そしたら、多くの人とも帰れるし!」
「や、そういうことじゃなくてですね…。」
「そうなの?あ、私そろそろ行かなきゃ…。」
「あの、ごめ「でもね!」」
「私が#1#を誘うのは、私がもっと、その、いっぱい長くいたいから…なんだよ?」
「!」
後半のほうは声が小さくて聞き取りにくかったけど、今、確かに。
「ほんと?」
「うん…。」
い、言っちゃった!と顔を赤くしたり青くしたり。
もう、なんでそんなにかわいいかな。
「しょうがない、かわいいかわいい大好きな仁花ちゃんのために一緒に言ってさしあげますか。」
私がそういうと、仁花はバッと顔をあげて「本当!?」と叫んだ。
「うん、本当。マネージャーやるかは知らないけど今日は行くよ。」
ありがとう!そう言って笑う仁花は本当にかわいい。

title:レイラ