格*けチェック!

「新年、あけましておめでとうございます! さあ今年も始まりました、ESアイドル格付けチェックのお時間です! 司会進行役はコズミック・プロダクション所属、Edenの七種茨が務めさせていただきます! 皆様、どうぞ宜しくお願い致します! 敬礼〜☆」
「いばにゃんのアシスタントをさせていただきますっ、リズムリンク所属、じめにゃんこと、Ra*bitsの紫之創です!」

「こちらの番組は、アイドルの皆さんが一流の芸能人かどうかをクイズ形式でチェックさせていただくものであります! 間違えれば普通・二流・三流・そっくりさん、そして『映す価値無し』とどんどんランクが下がって行きますので、芸能人の皆さんには頑張って答えていってもらいましょう!」
「それでは、今年の参加者を発表させていただきます! まずはチーム『モデル』、瀬名泉さん・鳴上嵐さん!」
「お二人は如何でしょう、自信のほどは?」

「一流から下がる気がまったくしないよねぇ」
「泉ちゃんフラグ立てるのやめて」
「ほうほう、相当自信がお有りのようですねぇ! 『映す価値無し』になることを期待しております!」
「ちょっと七種」
「それではじめにゃん、次のチームのご紹介を」
「おい聞け」

「チーム『デートプラン』、羽風薫さん・守沢千秋さん!」
「たのもーう!」
「いやな予感しかしない」
「どうした羽風! 暗いな! 心配するな! 俺は参加する度に『映す価値無し』になっているが、今年こそは生き残るつもりだ!」
「いやな予感しかしない」
「とっても期待できるお二人ですね!」

「チーム『作曲家』、月永レオさん・氷室美雪さん!」
「うっちゅ〜♪ ハッピー・ニュー・イヤー!」
「……こんにちは、あけおめ」
「え、お前『あけおめ』なんて言葉どこで覚えてきたんだ?」
「……影片さんが言ってました。……あけおめやで〜」
(ミカエル、放送中絶対シュウに怒られてるな)

「そして毎年恒例、チーム『英智』から、天祥院英智さま!」
「やあ♪ 今年はとっても信頼できる相手を連れてきたよ。去年面白がって白鳥くんを選んだらプレッシャーのあまり失神してしまったから、そういうのに強そうな僕の左手でもある、渉をね」
「Amazing……☆ 実はオファーが来たときはかなり抵抗しました、日々樹渉です! 無理矢理連れてこられてしまいました! 間違えられない圧で潰れてしまいそうです!」
「別に良いんだけどね、『映す価値無し』まで下がるのも楽しそうだ」
「いや本当にそうなったらかなり怒るでしょう貴方」
「怒らない怒らない♪」

「さあ! それでは早速ですが第一問と参りましょう! 一問目はワイン……と行きたいんですが、未成年者もいるということで『葡萄ジュース』です! 正解は百万円、不正解は五千円となっております!」
「回答者は瀬名泉さん、羽風薫さん、氷室美雪さん、天祥院英智さまです!」
「それでは皆さん、いってらっしゃーい!」

「五千円の葡萄ジュースだって相当だけどねぇ」
「ほんとだよ。これだけお値段がするとほぼワインみたいなもんだよね」
「というか俺以外のメンバー全員金持ちじゃん⁉ 舌が肥えてる! 不公平!」
「せなっちせなっち。俺は別だよ」
「羽風さん家だって結構なお家柄じゃないか」
「いやまあ否定はしないけど、天祥院くんと美雪ちゃんは別格すぎるから」
「……大丈夫です。私、食リポできませんから」
「食リポできないイコール正解しないじゃなくない?」



「え、待って。せなっちBにした⁉」
「嘘……Bじゃない? Aなの? わかんない! 俺の舌って馬鹿だったのかなあ⁉」
「美雪ちゃんも『英智さま専用ルーム』行っちゃったからわかんない! 一人しか居ない! 寂しい!」
「ってか美雪の専用ルームは別に作ったらぁ⁉」

「あ、良かった。美雪ちゃんもこっちだ」
「……天祥院さんがいるなら、正解ですね」
「ふふ、僕らは舌が肥えているからね。あ、そうだ。自撮りしよう、自撮り。いえーい☆」
「……いえーい」



「はい、というわけで正解はAでした〜! 正解したお三方はどうぞお席にお戻りください! 不正解のBを選んだ瀬名さんはそちらの入口からどうぞ」
「泉ちゃん……早々にフラグ回収してるじゃない」
「…………ごめん。ちょーごめん」
「素直に落ち込んでて責められないわァ」
「普通芸能人のお二人はスリッパと椅子を変更させていただきまーす!」

「さて、続いては第二問! 弦楽四重奏を聴いていただきます!」
「え、おれら超有利じゃん」
「……間違えたくても間違えられませんね」
「な。こんなん一音でわかるわ。ハンデ要るか?」
「……耳栓つける?」
「はーい、作曲家チームは黙っていてくださーい!」
「回答者は鳴上嵐さん・守沢千秋さん・月永レオさん・日々樹渉さんです!」
「もりっち、ほんと頼むよ。『絶対アカン』はやめてね。マジで」
「任せろ! こんなこともあろうかと耳掃除をしてきた!」
「何故だろう、悪寒がする」

***

「えー、現在第五問まで終了しましたが現状を振り返ってみましょう。まずモデルチームですが、現在『そっくりさん』となっております。見事にフラグ回収してますね〜滑稽ですね〜」
「七種消すぞ」
「瀬名泉さんっぽい人、言葉遣いが乱暴ですよ。次間違えたら画面から消しますからね〜♪」

「お次にデートプランチームですが、既に消えております!」
「えっ、もう消えてるのか⁉」
「はい。今声だけになってますよ〜」
「なんでもりっち全部『絶対アカン』選ぶの? マジで意味わかんないんだけど。呪われてるの?」

「作曲家チームは一度『絶対アカン』を選んだせいで二流芸能人になってますね」
「月永氏、きっとSNSが荒れていますよ。Valkyrieのオタクが『哥夏様にそんなお粗末なスリッパを履かせるなんて!』と呟いている光景が目に浮かびます」
「いやっ、だって仕方なくない⁉ おれコイツより舌肥えてないんだもん! 刺身なんて全部同じじゃね⁉ アカマンボウだって美味かったけど⁉」
「…………ハァ」
「何ため息ついてんだテメェ! お前が食べ物系はNGだからっておれが変わりに食ってんだからな⁉ 映ってるんだから良いだろ! 生きてるんだから良いだろ!」
「はいはい! 喧嘩しない喧嘩しない!」

「そして英智さまチームは流石ですね。一流芸能人の地位をキープしていらっしゃいます」
「日々樹氏は休憩中に胃薬を飲んでいらっしゃいましたけど」
「ほおっ⁉ そそそそういうイメージ崩すこと言わないでもらえます⁉」
「もう、渉ってば。気にしなくていいって言ってるのに……」
「気にしますよ⁉ 毎年毎年英智と組むゲストは陰で『生贄』って呼ばれてるんですからね⁉」

「さて、お次は最終問題。『映す価値無し』のデートプランチームは参加することができませんが如何致します? 土下座をすれば考えてあげないこともないですよ」
「土下座ァ⁉」
「よし、俺のスライディング土下座を見せてやろう……☆」
「あ、もりっちノリノリだね⁉」

「他のチームは正解すればワンランク昇格しますがどうします? 少しでも地位を保つために土下座します?」
「『ポテトにケチャップつけます?』みたいなノリで聞くな」
「泉ちゃん、背に腹は代えられないわ。せめて二流くらいには戻らないと」
「えぇ……マジですんのぉ?」
「誰のせいで『そっくりさん』になったと思ってるの」
「アンタだって間違えてたよねぇ⁉」

「作曲家チームはどうします? ワンランク上がっても普通芸能人止まりですが」
「……じゃあ土下座しましょうか」
「そーだな。…………なんでお前腕組んで立ってんだよ」
「……? 貴方が土下座して」
「おれだけ⁉ お前もしろよ!」
「……私はしません。間違えてないもん」
「お、おまっ……」
「……ほら、さっさと土下座。やって」
「なんかお前に土下座してるみたいになってない⁉」
「……はい、どーげーざ。どーげーざ」
「こ、こいつぅ……!」

「というわけで、無事皆さん最終問題に参加することができます! 最終問題のお題は『肉』! 三択となっており、一つはシャトーブリアン、一つは豚肉、一つはカエルとなっております! 勿論、カエルを選んだチームは即消えます!」
「それでは回答者を発表させていただきます、瀬名泉さん!」
「自信なくなってきた」
「泉ちゃん、気を強く持って」

「守沢千秋さんみたいな人!」
「なんで俺じゃないの? 絶対また画面から消えるじゃん」
「大丈夫だ羽風! 希望はまだある!」
「どの口で言ってんの」

「氷室美雪さん!」
「……私、食べ物系はNGなんですけど」
「呼ばれたからには仕方ないよなー? ほら、行ってこい美雪。せいぜい間違えろ」
「……私たち、同じチームですよね? ……食べるのに時間がかかって収録時間が押しちゃいそう」
「そう言うかと思って椎名氏をお呼びしておきました。美雪さんの料理だけ特殊製法が施されておりますが、味に変化は御座いませんので!」
「……それなら、まあ」

「天祥院英智さま!」
「今年も一流のままで済みそうだね。ありがとう、渉。来年も来てくれると嬉しいな」
「ちょっと丁重にお断りしても良いですか」

「泣いても笑ってもこれにて最後! 今年の幸先は如何程か! それでは参りましょう! ──最終問題、スタート!」

prev

next