おおよそ予想通りだった内容を話を終えたフガクになまえはしみじみと口を開いた。

「一族の長も、色々大変ですね」

「まあ10歳の子供にもわかるほどの確執はたしかに存在するな」

「そんなのは見る人にとっては一目瞭然ですよ」

「しかしお前たちが来る時はうちはは出来る限り温厚な奴らばかりだったはずだ、本当に、なぜわかった?」

「小さい頃は兄さんやクシナさんと一緒でしたしね、強引にはいけないみたいでしたね」

肩を竦めて苦笑した。知識として知っていればそれを隠そうとも自然と見えてくる。まあ他人からどう思われているか、気にするけど察知しにくい自分が気付いたのはたまたまだけど。

「強いて言うなら、不自然過ぎたんですよ。」
「ほう?」
「はは、………それで、イタチの任解いていただけますか」
「………」
「フガクさんの一存で決められないのは理解してます。イタチからも初代から続く確執について聞いています。」

イタチを怒らないでくださいね。となまえは苦笑する。

「つまり、うちはに木ノ葉での権力復活ですよね。別に里自体をどうこうしたいわけじゃなく、一族にそれ相応の意見する権利が欲しい。綺麗事にするならこんな感じですよね。ただうちはの力が強すぎて恐れられてるから、この状態が続いている。」

「驚くほど綺麗にまとめられた綺麗事だな。」

「いいじゃないですか。人権は誰にでもあります。それを平等に与えられてないうちはに、物申すためのそれ(クーデター)を行うことに対して文句は言えないです。忠義を得られない里が悪いと私は思います。」

「何が言いたい?なまえ、お前はうちはを肯定しているのか?否定しているのか?」

訝しむフガクになまえはへらりと笑った。

「私にやらせてください。うちはに人権を返します。」

「は…?何をやるんだ、お前に何かができるとは思えん」

「そうですね。ですが、四代目がいます。」

「四代目は死んだ。」


フガクの現実を見ろという睨みになまえは前髪をくしゃりと弄り、視線を上に持ち上げる。

「…奥の手って幾つあっても無駄にならないのがいいよねぇ」

ぼそり、呟きなまえは目を細めた。「あー、っと、兄が死ぬなんて、この波風なまえがさせるとでも?」

後で思い返す度、黒歴史なこの台詞。この態度。
この時言った台詞がフガクにからかわれ続ける原因なるのだが、今この時なまえは知らない。

兄が死んでないという事実はこの結界内であるからあるから話すことができる。このあとしっかり口止めをするのだが。へらりといつの笑みを浮かべ「闇討ちします」とこともなげにいうなまえは性格が変わっていた、と後に告げ口され、内面を滅多打ちにされるのはまた後の話。


「…………」

ガタリと音を立てて立ち上がったまま絶句したフガクになまえは詰まりながらなんとか説明を行う。見せることは出来ないが、少なくても数年の間に目を覚ますということを伝えれば重い重い溜息を吐き、分かった。と了承を得た。



晴れてイタチはうちは側からのスパイを解任出来た。ダンゾウの方はこちらが行動を移さなければ手は出してこない。問題はマダラだが、これはもううちは…イタチやフガクさんにお願いするしかない。逐一報告してもらう。なんでデバイスや携帯がない世界ってこんなにも不便なんだと遠い目をしてしまう。

あーあ、今まで人と関わるの極力避けてたせいで、他人との上手な関わり方がわかんないや。

久々に喋りすぎた。と顎関節をさすりながらなまえはそんなことを考えていた、

「お前ばかりに重荷を背をわせるわけにもいかん、いつでも来てくれ 」

「りょーかいです。」

その言葉と同時に結界を解除する。
体を伸ばし緊張をほぐしながらなまえは続ける。

「あっまたサスケつれて遊びに来てくださいねー、ナルトが喜びます」

ぱたぱたと手を振り見送り気配が遠ざかるのを感じ取ったなまえは盛大に力を抜いて溜息を吐いた。

「あー結局なにしてたんだけっけなぁ…」

案の定考えず物を言っていたとはフガクは露しらず強張った肩をばきり、ぼきり、ごき、と鳴らしながら目頭を押さえ、ベッドにダイブした。

当分話すのも億劫だわ。

任務なんていいや。ナルトと遊んで明日は過ごそう。なまえはまくらを抱きしめ引きこもることを決意した。






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