朝、目を覚ますとちょうどアナウンスが鳴って朝時間となった。いけない、いけない。手早くシャワーを浴びて、倉庫があくまでの我慢だと思うことでそのまま下着を着用した。明日は手洗いでもしてそのまま寝てもいいかとぼんやり考えていたらノック音が聞こえた。

だれだだれだ。扉を開けると朝日奈ちゃんと大神さんだった。

「おっはよー!みょうじちゃんお風呂上りー?」

早朝から訪ねてくるとは驚いた、気配くらいよんでおけばよかった。「おはよう、ございます」髪を拭きながら扉を後ろ手に閉めれば大神さんも挨拶を返してくれた。

「あのね、さくらちゃんがみょうじちゃんのこと気になるっていうからそれなら直接会いに行こう!ってなってね」

「うむ、すまないが身体を触らせて貰ってもいいだろうか。」

元気いっぱいな朝日奈にそうなんだ、と返し大神さんを見ると私を見下ろし要件を伝えた。
触る?ってどれくらいなんだ?と首を傾げ了承の意をこめ両手を広げれば「失礼する」といって何かを確認するかのようにペタペタとしっかり触っていた。これは…筋肉を見られてるな。チラリと大神さんを見れば

「ありがとう、いや、すまない。我の勘違いだったようだ」

「勘違いって?」

朝日奈が首をかしげて聞いてくる。大神は頷き「みょうじのことを我は熟練の達人だと勘を違えたようだ。」GJ!グッジョブだよ私!身体かなまらないようにだけ気をつけていた事がこんな展開になるとは。しかし大神さくら恐るべし。流石は超高校級の格闘家。朝日奈ちゃんもそんなまさかー!とカラカラ笑っていた。達人とまでは行かないけどチートであることには変わりないので苦笑いして思わず尋ねる。

「どうしてそんなことを?」

「む、みょうじの気配に我が気がつかなかったからだ。しかも、一度認知したあとにすら見失いかける。」

「あー、確かに!私もいた事忘れちゃうときあったなー。流石は超高校級の影だねみょうじちゃん。」

「我が気配に敏感なのは確かなのだ。だがみょうじ、お前の気配はまさに無だ。しかし自己紹介の時や昨晩苗木と話していた時のお前は確かに気配があった。」

「もしかしたら、誰かと話しているとちゃんと存在感があるのかも!」

大神の言葉に朝日奈が返す。それに大神は頷き、「たしかにいま我と朝日奈が話している最中しかとみょうじの気配を感じられる。」思わずぽかーん、と口が開いてしまい間抜けヅラを晒してしまった。いや、なんていうか、予想外というか、これはもしかして…思慮に入り込もうとしたところ大神さんが朝ごはんに誘ってくれた。

「わあ、ほんと?お腹空いてたんだ!」

「なに食べようかなー」

「うーん、朝ごはんにパンとかあるのかなぁ」

そんなことを話ながらさん食堂へと入る。霧切さんと十神くん以外はどうやらいるようだった。おお?案外集まってるもんだね。

ヒロインのひとりである舞園さんは主人公と一緒に食べている。仲良き事かな。

明日までのうちに彼女たちもしくは深夜に私が外に待機する必要があるな。いや、でもどうなんだろう。昨日の監視カメラの件で舞園さんは怯んでいるはず。動機の提示だけには充分注意しなくては。

十神くんはたぶんその件で動くだろう。モノクマに問い詰めるなんなりしてくれそうだ。
江ノ島ちゃん、いやムクロちゃんはどうしようか。生きていたら確実に危険だと言う事はわかる。特に夜時間。寝首かかれそうだ。
でも、だからと言って、彼女を見殺しなんて出来ない。フェイトだったら絶対に助ける、ゴンも絶対に助けるんだろうなぁ。あーあ、困ったなあ、大神さんに怪しまれてるってことは黒幕にも怪しまれているだろう。

まあ経歴はどんなにたどってもこの世界では、黒どころか灰色のハの字もないんだけどね。だから実際に大神さんが確かめに来たんだろう。まあ、ハンターや忍やってたころは洗えば洗うだか黒かったと思うけれども。

いや、それよりもだ。

朝ごはんを食べている最中の苗木くんの視線がとても痛い。朝ごはんに注意されるのだろうか。別にいいじゃないか。シリアルだって立派な朝ごはんだ。牛乳いれるだけのお手頃な朝ごはんの定番じゃないか。

そういう苗木くんだって食パンに目玉焼き、ウインナー、サラダ…あ、想像以上に朝ごはんだった。

気づかなかったふりをそのまま朝食を続ける。彼の中で私に関わる予定はどうやらなさそうで安心する。

相槌だけしていた大神さんと朝日奈ちゃんの話に笑いながら加わる。

どうやら後でお風呂に行こうという話しらしい。いいね大浴場。朝日奈ちゃんみたいなむっむちな体つきはしていない貧相な身体だがからかわれないだろうか。
それっぽい空気になったらひっそり気配を断とうとおもう。


やっぱり替えの服と下着くらい欲しいよね。そんな話をして結局あとで、モノクマ呼び出して聞いてみよう。という話になった。ダメだったら脅させてもらおう。

カチャーンという音が食堂に響いた。

セレスが山田に紅茶を入れさせたものを一瞥もせず落としたのだ。あーあ、給仕係なんてやるから。ロイヤルミルクティーなんて初見で入れられるはずないじゃないか。

そんなことよりもだ、不二咲ちゃん可愛いなー。大和田くんと桑田くんに一生懸命話しかけてる。微笑ましいなぁ、これで私が近寄ったら不二咲ちゃんしゃべらなくなっちゃうんだろうな。いいなぁ。昨日は仲良くしてくれたのにな。この子が私と同い年だなんて。というよりも葉隠以外は同い年だなんて。正直かなり驚いている。むしろ葉隠が同世代だろ。落ち着きをもっとだせよな。そんなことをひっそり思っていたら今日はお風呂意外とご飯以外は部屋にいようと決める。やることがいっぱいあるのだ。問題は明日である。ひとり深々とため息をついた。