1話


「は、初めまして!」

みょうじなまえです!がばりと頭を下げたレッド寮の制服を着こんだ女の子にポカンと口を開けて呆ける食堂の何名か。流石に大勢とは言えないので何名か。


明日香みたいにスタイルが良いってわけでも、レイみたいに可愛い雰囲気を持ってるわけでもない。…のに、なぜか目が離せなかった。バクンバクン煩い心臓を感覚的に捉えながら一体どうしたんだよ、俺!と心臓辺りの制服握りしめた。

「普通に女の子ッスね」

翔が十代を見上げると目を丸くさせた。アニキ…?と翔が再び呼び掛けることで肩が跳ね上がり慌てたようにようやくみた。そのことに内心違和感を覚えながらも出された食事に手をつけた。

「……そっ…そうだな…」

「なんかアニキ変ッスよ?」

「はあ?何言ってんだよ翔、別に普通だぜ」

ひきつった笑みを豪快に夕飯を掻き込むことで誤魔化す十代に翔はなんなんだ一体、と頭を捻らした。







「……あのー」


うああああ!思わず声に出して叫んでしまった。ビックリした、なんていうか心臓に悪いぞコイツ

「え、え?」

ベッドで寝転んでいた俺が飛び上がったのを困惑した様子で見るみょうじ…なまえ、だったか?

「ど、どうしたんだよ」

「あ、えーと挨拶回りで…その…」

来たんだけど…あの、お邪魔でしたよね…申し訳なさそうに目を伏せ頭を下げたみょうじに慌てて手を伸ばすがすみませんでした…!バタンっと大きな音をだし駆け出てしまった。


(ちょ、うそだろ……)
(はじめまして、これが第一印象)

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