2話


「あ」

「あ、えっと…あの…おはよう、ございます…」

「おおお、おう」

あまり眠れずに朝を迎えた十代は食堂の扉を開けば再び出会った。呼び止めればたどたどしいながらも挨拶をくれる彼女に安堵する。十代も挨拶を返そうとしたが思いきりどもってしまった。だが彼女はこくこくと頷いてで小走りでその場を去ってしまったため行き場の無くなった手を戸惑い見つめ、そのままため息を吐きながら仕方なく下ろす。


ああ、畜生俺かっこわりー…右手でガシガシと頭を掻いてから仕切り直しに食事にありついた。

ていうか、俺が俺らしくなくて俺自身驚いてるってか、むしろ俺って普段どんな態度で皆と接してたっけ?むぐむぐとらしくなく思わず咀嚼しながら食ってたら翔の目が丸くなっていた。

「アニキやっぱ変ッスよ?」

「変って言われてもなー」

ゴクン、と口の中のモノが無くなってから離す十代に今度は唖然としだす翔

「アニキ、熱でもあるんスか?」

「はあ?熱なんてないって!」

「いやでも昨日からアニキ変ッスよ?」

かなり。といかにも真剣で真顔というオプション付きで言われて、始め何を言ったのか理解できなかったが、理解した瞬間ガン!と景気のいい鈍い音が響いた。殴られた頭が痛いのか机に伏せる翔。

「ひどいっスよー」

「酷いのはどっちだ!」

まったく…と腕を組む十代にようやくらしくなってきた、と翔は小さく笑った。


(朝です、おはようございます)
(寝 れ て な い け ど な!)

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