今日は晴れ。いつも以上にキツく降り注ぐ日差しにそらは眼を回しかけていた。
「あ、つい…」
只今の時刻10時25分絶賛遅刻中だ。まあ急がなくても昼休みにはたどり着くだろう。いや、もう目の前なんだけどね。
のらりくらりと歩みを進めて昇降口の前にようやく辿り着いて唖然。
「………あー…」
これはこれは…
「なあにこれー」
思わず棒読みになったそら。それもそのはず。ズタズタにされた上履きをみて眼をぱちくり。なんかしたかな…心当たりどころか記憶に無さすぎて思わず唸る。
「ま、いっか帰ろう」
踵を返し誰か気を効かせて片付けてくれるだろうと淡い期待を抱き欠伸を噛み締めて虎ノ屋に帰る。仕込みの続きでもしますか。
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次の日教室に入れば周りがざわついた。
因みに開けて帰ったし気が付いてくれたのは確かだろう。朝来たらなく申しわけ程度にスリッパが入っていた。
「はよー」
「お、水鏡きたか」
「いやー昨日は寝過ごしちゃってさ」
「にしても、なんでスリッパなんだ?」
円堂が首を傾げ足もとをみればああ、と水鏡は頷いた。興味は失せていたようだ。入ってたんだ、と愉しそうに笑っていた。
「犯人さんには心当たりあるからねー」
一周ぐるりと教室を見回し席に着いた水鏡を不思議そうに円堂が見やる。なにやら言いたいことがあるようだ。
「犯人?」
「あ、円堂は知らないのか」
理由を説明すれば憤慨した様子で辺りを睨み付けた円堂に水鏡は落ち着きなよえんどー、と笑いかける。大丈夫、大丈夫、と隙あらば円堂に抱きつこうと試みるそらに呆れた。
「鬼道くんにも解ってるでしょう?」
と笑いかける水鏡の視野の広さにはほとほと完敗である。
(は、いじめ?こんなのただの戯れじゃん)
(オレにはおまえの性格が理解できん)
→
零