夏未が日本を発つのは雷門中で行われる選抜が終わってかららしい。そんな選抜来なければ良いのに。
なーんてことを思いながら虎丸が今日朝早く家を出ていった。うん、まあ小学生が友達と遊ぶことは良いことさ。とにかく私みたいにならなければいいんだ。
「雷門見に行こうかな…」
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「うぇー…人いないとか…」
着いて一言目に、これ。
だってなんていうか…こうね?可笑しくないかな?せっかく来たのに誰もいないとか酷くないですか
「これどーなってんの…?」
「あれ、そらちゃん。」
箱を抱えた秋がヒョコッと顔を出し話しかけてきた。
「秋…あ、持つよ。」
「ありがとう」
いつも通りの会話に少し安堵する。しかし聞きたいことは山だ。
「とりあえず確認したいからこれだけ聞く。なんで誰もいないのー」
「んっと…選抜がね、」
行われるから顔合わせしてるところと開かれた扉に入りながら秋がそう言えば見知った顔たちに眉を潜めた。
「へえ……ほうふーんありがと秋。」
これどこまで運ぶ?と聞けばここでいいよとお言葉を頂けたので荷物を下ろす。箱を開いてから秋がみなさんに向かって叫んだ。
「ユニホーム持ってきたよ!」
「なんだ布切れかよ」
呟くと夏未に怒られてしまった。会いたかったよマイフレンド!と手をとりながら言えば何故か叩かれる。痛い。もうちょっとしか一緒にいられないのに、ひどい。流石にこれ以上叩かれるのはごめんなので大きな男の子の後ろに隠れる。
「ちょいっと匿ってくれ!」
「お?おお」
なにやらどうやらああやら、ラーメン屋のおじさんに説明されよくわからない盛り上がった空気になってしまったためフラリと姿をくらますことにした。
だってなにやらめんどくさそうな臭いが凄く、する。
(あれ、そらは?)
(あ、あれ?いねぇな)
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零