空港についてあたりを見回す。おばさまが先に着いてるはずなのだが姿が見えない。首を傾げていたらトゥルル、といまだ初期音の携帯が鳴った。
どうやら電話のようだ。特になにも考えず電話に出ればのの姉が電話の相手だった。
「え、おばさま行けなくなったの?」
[そうみたい、急に病院に行かないといけないみたいで]
「あーうん、分かったありがと」
肩を下げ了解の意を伝える。ならそろそろ行かないとな。夏未の手紙には1日早く来るような有無もあり、宿泊場所も記されていた。
久々に会える彼女に笑みが隠せない。迎えに来てくれる、らしい
「そら、」
「夏未」
元気そうな彼女に駆け寄ればよく来たわね、と労われる。
「虎丸にも決勝戦は観に行くって約束したからさ、もとから来る予定ではいたんだ。」
まさか対戦相手が夏未のチームとは思わなかったけどさ。静かに微笑んでいる夏未に首をかしげる。
「夏未、雰囲気変わった?」
「え?」
「うん。やっぱなんか、前と比べて柔らかくなったね」
「そんなことないわよ、ああ、こちらコトアール代表の監督よ。」
そこで片手で示された隣のおじいさんを見れば豪快に笑われた。
「おまえさんがそらか!」
「え、あ、はあ…」
「そうか!よく来たなあ…そうかそうか…」
ひとり納得する監督はよくわからないが、夏未が監督だと認めているならすごい人なんだろう。
「あ、えーと…一泊お世話になります」
ぺこり、と頭を下げればああ!とひとまず肯定されたので安堵した。
「夏未から聞いてるぞ、料理が凄く上手いって」
「…?」
「楽しみにしてるな!」
(………なっちゃん?)
(あら、なにか文句ある?)
→
零