彼女と出会ったきっかけは教師からの一言が始まりだった。授業をすべて寝て過ごしているやつ(問題児)がいる。とそのときはどんなバカがいるのかと思えば、調べてあら不思議。その問題児は大変成績が優秀であった。夏未はなるほどとうなずいた。これでは教師とて強くでれないが、他の生徒に示しがつかない。


いくら優秀であろうとなかろうと自分の学校の中でそのような生徒がいるなんて言語道断。放送で呼び出してもこない彼女に直々に出向けば本当に気持ち良さそうに寝ていた。自身の私物なのかクッションを枕にしてぐっすりと


「水鏡さん?水鏡そらさん?」
「……」

机の前にたち声をかけるが反応はない。さすが放送で反応を示さなかった子である。苛立ちをかくさず枕を引っ張ればガンッと額と机がぶつかった音が聞こえた。あらあら。なんて鼻で笑っていたら恨めしそうにゆっくりと顔を上げた。

「ごきげんよう、水鏡そらさん」
「ご、ご機嫌麗しゅう、えーっと…」
「私は雷門夏未よ」
「ご機嫌麗しゅう、雷門さん」

にへらと笑う彼女に締まりのない顔。目を細めてそう思えば、なにかよう?と頬杖をつき気だるさを隠さず尋ねられる。思わず「それよ」眉尻を吊り上げこちらも隠さず苛立ちを見せればなんのことやらと文字の如く首を捻った。

「あなたの態度が理事長代理である私まで伝わっているわ」
「態度?」
「授業中、何か身に覚えは?」

んんー?と悩むそらに夏未はただジッとまつ。言い分位は聞いてあげようじゃないか

「あー…ごめんねー。授業の記憶が丸っと無いんだー。私が何かしちゃったなら謝るよ」

女の子には優しく、だもんね。とへらへら笑うそらに夏未はこめかみを押さえ会話が成り立たないじゃない。とため息をこぼした。

「その記憶がないのが原因で私はわざわざ赴いたのよ」

「…あ、はあ…」
「授業中に寝るなんて学校に来ている意味はあるのかしら。ここは学び場なのよ。」
「はあ…」

そんなこと言われてもなぁ。頬を掻くそらに何か?と問えば何もないです。面倒だなこの人。と聞こえた。

「面倒?あなた今どんな状況かわかっていて?」

「理事長代理である私が直直に話を付けに来てあげているのよ?」
「誠意を持って話なさい」


「………仕方ないな…なんだっけ、雷門さんだったけ?私学校で寝ないと死んじゃうんです。是非とも黙認してくださいな」

「死ぬ?意味が分からないわ。」

「そんな一刀両断しなくても……」
「…………?水鏡さん、水鏡さん?」









その後結局彼女は起きなくて帰宅時に無理矢理着いていくはめとなった。