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岸黒江


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岸黒江(1993年〈平成5年〉11月24日-)は日本のピアニスト、作曲家。
2010年、ショパン国際ピアノコンクールで日本人として初優勝を果たした。現在はヨーロッパを中心として活動している。ピアノ奏者としてだけではなく、20014年、自身で作曲を手掛けた「ピアノ協奏曲 副題:夏 -4つの季節より-」でグラミー賞を受賞するなど作曲家としても高い評価を受けている。
桐朋女子高等学校中退、ウィーン国立音楽大学卒業。これまでに岩本修吾、中屋麻里子、コンスタンチン・クズネツォフなどに師事している。


岸 黒江



基本情報
 出生名     岸 黒江
 生年月日    1993年11月24日(29歳)
 出身地     日本・東京都千代田区
 学歴      桐朋女子高等学校中退
         ウィーン国立音楽大学卒業
 ジャンル    クラシック音楽
         付随音楽
         現代音楽
 職業      ピアニスト
         作曲家
 担当楽器    ピアノ
 活動期間    200年 - 現在
 レーベル    ドイツ・グラモフォン
 著名な家族   九重美耶子(祖母)
 公式サイト   Chloe Kishi profile



目次[非表示]

1 来歴
2 人物
3 活動
4 ディスコグラフィー
5 受賞歴

 



来歴



東京都千代田区出身。祖母は元宝塚歌劇団月組主演娘役の九重美耶子。父はピアニストとして活動しており、父の影響で物心つく前からピアノに触れて育つ。
2002年、9歳で全日本学生音楽コンクールピアノ部門の小学校の部で1位受賞。このコンクールで優勝したのを機に注目を受け、同年12月にはサントリーホールにて行われたクリスマススペシャル演奏会で新日本フィルハーモニー交響楽団(指揮:井上道義)と共演。ハイドンピアノ協奏曲ニ長調を演奏し、デビューを飾る。

2004年、11歳でピティナ・ピアノコンペティションで特級グランプリを受賞。これは史上最年少の記録となり、現在まで破られていない。

2005年、NHK交響楽団(指揮:ウラディーミル・アシュケナージ)と共演。指揮者を務めたウラディーミル・アシュケナージは世界的ピアニストでもあり、彼にその才能を評価された岸は短期の海外留学を勧められ、同年より半年間ポーランドへ音楽留学を行い、世界的奏者であり、また講師としても著名なコンスタンチン・クズネツォフへ師事。彼から多大な影響を受けるに至り、以降は学生生活を送りながら頻繁にポーランドへ渡ることとなる。

2006年、13歳で第7回ショパン国際ピアノコンクールin ASIAの中学生の部へ出場し、出場者最年少で金賞受賞。

2007年、14歳でワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団(指揮:アントニ・ヴィット)と共演。海外の交響楽団との共演は初となる。チャイコフスキーのピアノ協奏曲を演奏し、高い評価を受ける。また同年7月には前年に再びNHK交響楽団の定期演奏会に出演した際に指揮を務めたパーヴォ・ヤルヴィの紹介を受け、シカゴ交響楽団とラヴィニア音楽祭で1日のみ特別共演を果たし、ブラームスのピアノ協奏曲第二番を演奏。数多くあるピアノ協奏曲の中でも難曲に位置づけられる本曲をスケール豊かに演奏し、スタンディングオベーションと喝采を受ける。この演奏の成功により、翌日のニューヨークタイムズの表紙を飾り、一躍話題となる。

2008年、自身初のソロ・リサイタルを行う。また同年、サントリー音楽賞を初受賞。

2009年、予てより音楽活動により学業に専念する時間がほとんどなかったとの理由により入学後約2か月で桐朋女子高等学校を退学。その後はヨーロッパを拠点として本格的に音楽活動を行っていく予定であったが、クズネツォフがこの年からウィーン国立音楽大学へ講師として就任することを聞き、彼の師事するため、ウィーン国立音楽大学へ入学。

2010年、ショパン国際ピアノコンクールに出場し、優勝。併せて最優秀コンチェルト賞、最優秀ポロネーズ賞、最優秀ソナタ演奏賞の計3つの賞も受賞。この時の演奏を審査員の一人であるピオトル・パレチニは17歳という若さとそれに似合わぬほどに完成した演奏技術に感嘆しており、彼女を「若きの天才」と評した。同年12月には帰国し、サントリーホールで凱旋公演を行う。

2011年、5月にデビューアルバム「a transient dream(夢物語)」を発表。本曲はビルボード・ジャパンのクラシックアルバムセールスチャートで年間1位を記録。また、全英アルバム・チャートにランクインも果たしている。また同年、欧州を中心としたリサイタル・ツアーを開催。

2012年、本来であれば4年かかる大学課程を飛び級し、僅か1年半で卒業。自身初となるピアノ協奏曲「ピアノ協奏曲 副題:春 -4つの季節より-」を発表。続けて同年6月に「ピアノ協奏曲 副題:夏 -4つの季節より-」を発表。

2013年6月に「ピアノ協奏曲 副題:秋 -4つの季節より‐」、7月に「ピアノ協奏曲 副題:冬 -4つの季節より‐」を発表後、自身が手掛けた協奏曲全4曲を「For Season」としてまとめ、アルバムに収録し、発売した。このアルバムは全世界でクラシックとしては異例の200万枚超を売り上げた。これはレーベル元であるドイツ・グラモフォンとしては21世紀における最大のヒットとなった。また同年、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(指揮者:サー・サイモン・ラトル) と初共演し、定期演奏会へ出演。

2014年「ピアノ協奏曲 副題:冬 -4つの季節より-」(「For Season」収録)でグラミー賞最最優秀クラシック・コンテンポラリー・作曲賞を受賞。また「For Season」のヒットを受け、サントリー音楽賞、英国グラモフォン賞、朝日賞など多数の賞を受賞した。


その後、この年に自身初となるワールド・リサイタル・ツアーを開催する予定だったが、体調不良によりツアーは中止となる。その後、肉体面・精神面共に精神的な不安状態が続いているため長期の休養を取ることが発表され、同年10月にはヨーロッパから離れ日本へ帰国。

2015年、5月に休養を終え、活動を再開することを発表。初仕事としてオリジナルミュージカル作品「セーヌ川の夜明け」への作中の全楽曲提供を行う。また、11月には再びヨーロッパへと戻り、復帰公演としてウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と共演。ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を演奏。1年間の休養を挟んでの復帰であったため、その技量が問われていたが、この難曲を見事に引き上げ、スタンディングオベーションを巻き起こした。

2016年、中止となっていたワールド・リサイタル・ツアーを行う。またこの年の9月5日と10日にBBCプロムスに初出演。5日にはベルリン国立歌劇場管弦楽団(指揮者:ニエル・バレンボイム)とグリーグのピアノ協奏曲を演奏。またBBCプロムス最終日となる10日にはエルガーのエドワード・エルガーの行進曲、威風堂々第1番を演奏した。

2017年、3月公開の映画「美女と野獣」(ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ)の音楽制作に携わり、全楽曲でピアノ演奏を担当している。8月、アメリカ合衆国のカーネギー・ホールのスターン・オーディトリウム/ペレルマン・ステージで初のソロリサイタルを行う。12月に日本へ

2018年5月、パリ・オペラ座で上演された新作バレエ「青い鳥」の楽曲を提供。8月から12月にかけて自身2度目となる欧州各国を回るリサイタル・ツアーを開催。

2019年、2017年に発表した「Salut(乾杯)」を含む計5曲が収録された自身2枚目のオリジナル・アルバム「」を発売。ザルツブルク音楽祭に初出演。

2021年、3枚目のオリジナル・アルバム「Japanesque」を発表。本アルバムは現代音楽家の武満徹に大きく影響を受け、西洋音楽と東洋音楽の融合をテーマに制作された。

2023年、ザルツブルク音楽祭に出演。



主な舞台


初舞台
2016年3〜4月 星組「こうもり/THE ENTERTAINER! 」(宝塚大劇場のみ)

星組時代
2016年5 - 6月「こうもり/THE ENTERTAINER! 」
2016年7 - 10月「桜華に舞え/ロマンス!!(Romance)」新人公演:太郎(本役:小桜ほのか)
2017年1月 バウホール公演「燃ゆる風 -軍師・竹中半兵衛-」お雛
2017年3 - 6月「THE SCARLET PIMPERNEL(スカーレット ピンパーネル)」新人公演:マリー・グロショルツ(本役:有沙瞳)
2017年7 - 8月 ドラマシティ・日本青年館公演「阿弖流為 -ATERUI-」滝名
2017年9 - 12月「ベルリン、わが愛/Bouquest de TAKARAZUKA」新人公演:ルイーゼロッテ(本役:有沙瞳)
2018年2月 中日劇場公演「うたかたの恋/Bouquet de TAKARAZUKA」ミリー
2018年4 - 7月「ANOTHER WORLD/Killer Rouge」新人公演:お澄(本役:綺咲愛里)*新人公演初ヒロイン
2018年8 - 9月 バウホール公演「New Wave! -星-」
2018年10月 バウホール公演「デビュタント」ミレーユ
2019年1月 - 3月「霧深きエルベのほとり /ESTRELLAS 〜星たち〜」アンゼリカ・ロンバルト、新人公演:マルギット・シュラック(本役:綺咲愛里)*新人公演ヒロイン
2019年5月 全国ツアー公演「アルジェの男/ESTRELLAS 〜星たち〜」サビーヌ*全国ツアー初ヒロイン

花組時代
2019年6月 横浜アリーナ 「恋スルARENA」
2019年8 - 11月「A Fairy Tale -青い薔薇の精-/シャルム!」ネリー・グリフィス、新人公演:シャーロット・ウィールドン(本役:華優希)*新人公演ヒロイン
2020年1月 ドラマシティ・日本青年館公演「マスカレード・ホテル」山岸尚美*東上公演初ヒロイン
2020年7 - 11月「はいからさんが通る」北小路環
2021年1 - 2月 東京国際フォーラム・梅田芸術劇場公演「NICE WORK IF YOU CAN GET IT」ジェニー・マルドゥーン
2021年4 - 7月「アウグストゥス -尊厳ある者-/Cool Beast!!」ポンポニア

花組トップ娘役時代
2021年8 - 9月 全国ツアー公演「哀しみのコルドバ/Cool Beast!!」エバ・シルベストル トップお披露目公演
2021年11月 - 2022年2月「元禄バロックロック/The Fascination!」キラ 大劇場トップお披露目公演
2022年3 - 4月 梅田芸術劇場公演「TOP HAT」デイル・トレモント
2022年6 - 9月 「巡礼の年 〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜/Fashionable Empire」マリー・ダグー伯爵夫人
2022年10 - 11月 全国ツアー公演「フィレンツェに燃える/Fashionable Empire」パメラ・クレメンティーナ公爵夫人
2023年1 - 3月「うたかたの恋/ENCHANTEMENT -華麗なる香水(パルファン)-」マリー・ヴェッツェラ
2023年4 - 5月 梅田芸術劇場・東京建物 Brillia HALL「二人だけの戦場」ライラ
2023年7 - 10月「鴛鴦歌合戦/GRAND MIRAGE!」



出演イベント


2017年12月、タカラヅカスペシャル2017「ジュテーム・レビュー-モン・パリ誕生90周年-」
2019年10月 「第55回 宝塚舞踊会〜祝舞御代煌〜」
2019年12月 タカラヅカスペシャル2019「Beautiful Harmony」
この時2位となったラファウ・ブレハッチと実力は拮抗しており、評価は割れ、選出までには長い時間を要した。結果、1位は岸となったがソナタ演奏賞以外の3つの賞はブレハッチが総舐めした結果となる。40年ぶりの女性ピアニストであり、史上最年少優勝者として注目を浴びた。

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