「そうそう、俺等もよ肩書きとか死ね!って主義でさ、エリートぶってる奴等を台無しにしてよ…なんてーか自然体に戻してやる?みたいな。良いスーツ着てるサラリーマンには…女使って痴漢の罪着せてやったし、
勝ち組みてーな強そうな女には、こんな風にさらってよ、心と体に二度と消えない傷を刻んだり、俺等そういう教育[あそび]してきたからよ台無しの伝道師って呼んでくれや」
今までのことを思い返しているのか、下衆い顔をしながらくだらない事を自慢している。本当に腐ってる。まあ、私が言えたことでもないと思うが…
『最低ね。お前達とこの子達を一緒にしないでくれる?台無しの伝道師?ふざけたこと言うのも大概にしてちょうだい。お前達のソレは、ただの下衆よ。あぁ、下衆い伝道師とでも呼んであげましょうか』
心底…不愉快だということを隠す気もなく顔に出して言ってやる。ニッコリと笑い最後にクズ共がと呟いた。その瞬間、少しの間と共に鈍い音が響き渡る。
力任せに殴られた音。衝撃に舌打ちをこ零す。口の中に血の味が広がり、端でも切れたかな、なんてそんな呑気な思考もお構いなく、髪の毛を引っ掴まれ無理矢理に上を向かされた。
隣で名前を呼ぶ声が聞こえるが、返事をする余裕もなく、カチャりと…手に冷たい感触と音が聞こえた…手錠か。まったくこんなものが高校生のガキに渡るなんて便利な世の中になったもんだ。
「何エリート気取りで見下してんだ、あァ!?てめえのその生意気な口もいつまで聞けるか楽しみだな!!お前は俺が直接、可愛がってやるからよぉ」
ニヤリと男が笑うと首筋に舌を這わされ、チクリと少しの痛みを与えられる。
「くっく、いいか今から俺等10人ちょいを夜まで相手してもらうがな、宿舎に戻ったら涼しい顔でこう言え《楽しくカラオケしてただけです》そうすりゃ、だ〜れも傷つかねぇ」
はてさて、それはどうだかな。いい加減、好き放題されるのも癪に障るしカエデ達の縄も解いてあげないと。
腕の関節を外して、手錠を静かに床に置いた。隠し持ってたナイフを手に取り、足のロープと体のロープを切る。立ち上がると、当然男達の視界に入るわけで、目を見開いてるリーダー格の男を無視し、傍に居た1人のザコを一瞬で落とす。
驚きながらも近くの椅子を振り上げ、刃向かう男の攻撃をかわし、瞬時に背後を取った。ピタリとナイフを首元にあてがい耳元で囁く。
『これ以上抵抗なんてしないでね?死にたくは、ないでしょ?お前等も、余計なことしないでね』
ニコリと笑ってみるが、恐怖のせいか男の目線は、他の男達と同様に前を向いたまま動かない。予想外だよね拉致った女の1人が暗殺者なんてさ?
シンとした空気の中、ギィ…と扉がひらく音が私の耳に届いた。向かいのリーダー格の男が扉を見つめニヤリと、笑う
ふっ…そっか"仲間"ね。そうだね、仲間が来たね。
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