「うぉ、マジかよ殺せんせー!?」
ニンマリ顔の殺せんせーは、バイクに跨りライダースーツにヘルメットを被っている。勿論バイクは本物ではない。プールの廃材で作ったらしい。
見た目はまさに本物で、色を塗れば分からないレベル。教室に入ってきて事情を聞いた寺坂は、思い切りバイクを蹴り倒した。
『(あーあ)』
寺坂のやったことに対してブーイングの嵐が巻き起こる中、寺坂は自分の机から殺虫剤取り出し教室に充満させた。
すぐさまハンカチで口元を抑えるが、何か違和感を覚える。…無臭すぎるし、それにこれだけぶちまければ息苦しさもあるだろうにそれもない。
何だ、この違和感は?とりあえず、窓でも開けとこうか。
「寺坂君!ヤンチャするにも限度ってものが…」
「さわんじゃねーよ、モンスター。気持ちわりーんだよ。テメーも、モンスターに操られて仲良しこよしのテメーらも」
「何がそんなに嫌なのかねぇ…気に入らないなら殺しゃいいじゃん。せっかくそれが許可されてる教室なのに」
まあ、お互いが言ってることも一理ある。カルマのご意見はもっともだが…。カルマに言われた寺坂は文句を言いながら近づく。
カルマのテリトリーに寺坂が足を踏み入れた瞬間、カルマは寺坂の口を抑えるように強い力で掴む。
「ダメだってば寺坂。ケンカするなら口より先に、手ェ出さなきゃ」
「…ッー!!放せ!!くだらねー!!」
『……カルマあんまり刺激してやるな』
「俺は本トのこと言っただけ」
教室から出て行く寺坂を見つめるも、勢い良く閉められたドアに遮断される。何かが、引っかかるんだよなあ…。
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