キラキラ眩しい
いない。どこを探しても見つからない。何がって?ルフィがだ。いつもの場所で待っていれど、なかなかルフィは来なかった。
何かあったのか?と心配になったがこんな平和な村だ。それはきっとない、多分。こんなこと初めてすぎてどうしたものか。とりあえずマキノさんに聞きに行ってみようか。
出来上がった花冠を、てきとうに置き私は酒場へと走る。
「マキノさん!!」
「あら、ノーラちゃん。おはよう」
「おはよう!じゃなくて、ルフィ見なかった?」
「あー、えっと、ルフィなら……」
◇◇◇
「ここが、コルボ山入り口……」
いくつもの看板が刺さっており、それら全てに"この先、危険"や"猛獣注意"や"立ち入り禁止"のそんな文字。ゴクリと固唾を飲んだ。
マキノさんの話によれば、ルフィのおじいちゃんのガープって人がここ、コルボ山にいるダダンって人のところへ連れて行ってしまったらしい。
「トラに、クマに、ワニ……かぁ……」
困った、なんてレベルじゃぁない。こんなの私にはどうしようも出来ない……どうしよう?パパに頼む?いやいや、なんて頼むんだ?友達に会いたいから、コルボ山のダダンさんって人のとこまで送り届けて欲しい?
「無理だ、絶対怒られちゃう。でも……」
一人じゃこんなとこ行けないし、ダダンさんの家の場所も知らない…………よし、待とう。ルフィが連れて行かれたのはほんの数十分前だって言ってたし、きっと戻ってくるはず。そして連れて行ってもらおう。そうしよう。
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